曲者(くせもの)は、自ら作ってしまった《見えない限界》=「心の岩盤」 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

昨日の続きです。(^_^)/

今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログをお読みくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







「あれもこれも・・・」と、地元のええとこをてんこ盛りにしたくなる
心に潜むもう一つの“罠”が、「心の岩盤」


説明するより、エピソードをお聞き頂きましょう。


福岡市というと、どんなイメージですか?

博多どんたく?


辛子明太子?



屋台のラーメン?


太宰府天満宮?



なるほどなるほど、全部福岡。(笑)



そんなどれも「日本一」に匹敵する文化や歴史の一方、
経済面では、紛れもない「支店経済都市」。


仙台や札幌などと並んで、
東京等に本社を置く企業の支店が集中しています。


それだけ重要な地方都市の証明なのですが、
裏返すと、企業の業績次第で支店が閉鎖されたり、
雇用も減らされたりっていう負の側面を持ちます。




そんな「支店経済」から脱却しようと福岡市が始めたのが、
地元での創業を増やすこと。


2012年に「スタートアップ(創業)都市」を宣言し、
昨年は「創業のための雇用改革拠点」として
「国家戦略特区」にも選ばれました。


結果、開業率で政令指定都市のトップ(2013年度)に
躍り出ただけでなく、
新規雇用者数も前年度より約1万人も増えました。

※総事業所数に占める新設事業所数の割合。
 福岡市は7.1%。




更に、若手起業家による中学生対象の「訪問授業」を
実施したところ、

「起業に興味がある」と答えた生徒の割合は、
授業前の38%から92%に跳ね上がりました。



これって、すごくないですか



自ら事業を興し、地元に根を張る。
なんとなれば県外へ国外へさえ打って出る。

そんな“芽”をた~くさん作れたってことですから。







今一歩及ばなかったこととして
高島宗一郎市長は、

「創業まもない会社への法人税減税が
 実現できなかったこと」を挙げつつ、

それでもこう言います。



「税制に限らず、農業などの“岩盤規制”には
 確かに問題がある。

 しかし『岩盤』は、一人ひとりの心にある。

 だから、(『私たちの心の岩盤』を崩すには)

 『創業する人は格好いい』と
 ワーワー言い続ける」と。





確かに減税や規制緩和は創業を後押しします。

けれど、そんな支援策だけで
たちまち創業が増えるかというと、決してそうではない。



かつて、政府などから大した支援もなく、
逆に邪魔されることも多かったにも関わらず、
ソニーやホンダは生まれました。

今やなくてはならない宅急便が生まれたのも、
官の規制に対抗しようとする、たった一人の熱意から。



そう、、、それらの現場には、
困難に立ち向かった創業者や仲間達がいたのです。





どうせやってもダメ。
自分たちはこれくらい。etc.

人も地域も、知らず知らずのうちに、
“限界”を決めてしまってる。




「自分(の所)はこれくらい」って、
変な「心の岩盤」を作ってしまってるとしたら、

思い切って、
「あいつ、アホちゃうか?」と言われるくらいのこと、
やってみてもいいと思うんです。







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