大切なのは「何を」ではなく「なぜ」~「なぜ」がファンを増やす | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

昨日の「What is “あれ”?」、お分かりになりました?(^_^)/


“あれ”=Why/なぜ  です。


(「Why?」と言えばこの方・・・じゃないですよ。(笑)
 「Why Japanese people!?(なぜなんだ日本人!?)」
 画像はご自身のTwitterより拝借)


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







まずこれを読んで下さい。

昨夏の朝日新聞「ひと」欄に載った
子どもの貧困対策センター「あすのば」の代表理事
小河光治さんを紹介した記事です。


------引用ここから------


貧困に苦しんでいる子どもたちを支えたい。
こう願う原点に、自身の経験がある。

8歳の誕生日、
父が自宅前で車にはねられ、意識不明になった。


重い医療費負担に追い詰められ、
母は「ガス栓をひねるしかない」と一家心中を口にした。

声を押し殺して泣いた記憶がある。
約7年の闘病生活の末、父は逝った。

愛知県小牧市の出身。
奨学金を得て大学に進学。

災害遺児を支える活動に力を注ぎ、
卒業後はあしなが育英会へ。

2006年から4年間は、
同会が運営する阪神大震災の遺児らの支援施設
「神戸レインボーハウス」の館長を務めた。

子どもの貧困に関心を持ちはじめたのは、
あしなが育英会の奨学金で大学進学した遺児らと
この問題に取り組んだのがきっかけだ。

離婚で生活が苦しくなった家庭もある。

低賃金の非正規雇用の親が増え、
遺児だけではなく、多くの子が貧困にあえいでいる。

「救われた子が救われていない子を救う
 『恩送り』の運動です」


「あすのば」は東京で大学生らと6月に設立した一般財団法人。

明日の場、
貧困は私たち(us〈アス〉)の問題との意味を込めた。
貧困の実態調査や政策提言に取り組む。

「苦しみが強い子ほど、助けてと救いの声を出せない。
 それはわたしの経験からもよくわかっています。
 真っ暗闇のトンネルに閉じ込められた子に
 光を当てたい」





------引用ここまで------



恐らく、「子どもの貧困対策」に取り組むNPOや、
社団法人、財団法人は多数あると思います。

有名な所から、立ち上げたばかりの団体まで。


この「あすのば」も、まだ設立からようやく2年です。
この記事を読むまで、名前すら知りませんでした。

でもこの短い記事に共感し、
もし困っている子たちのために寄付することがあったら、
ここに託そうって思いました。



もう一度読んでみて下さい。

上記の中に「あすのば」という団体が「何をしてるか」は
ほんの一言盛り込まれているだけです。



一般的な街頭募金で
「何を」が声高に叫ばれるのとは逆に、

「なぜ」が静かに語られています。
誇張するでもなく、事実を事実として。




「そりゃあ、新聞記事だから、こういう書き方ができる。
 町中で人に足を止めてもらおうと思ったら、
 『いかにいいことをしようとしてるか』を訴えないと」。


確かにそういう見方も成り立ちます。

けれど、これまでずっとそうやってきて、
果たして何人の人が足を止めてくれたでしょうか?







困っている人がいたら、誰しも力になりたいと思う。




その背中を押すのは、

「自分たちはこんないいことをしようとしてるんだ! 
 だから援助して」、という“我の”論理より、


「一人でも多くの方の力を
 貸して頂ければいいなと思います。

 
なぜならば・・・・・・・・・・・・・・・だから。

 賛同して下されば嬉しい」、


という
募金箱を手に立つ人自身の“心の震え”。




その中には、自分が感動したこと、考えたこと、
時に、揺れやとまどいさえも含まれます。



そんな“震え”にこそ、“共感”が芽生える。


“共感”してもらってからでいいと思うんですよ。
「寄付して下さい」って言うのは。





そしてこれって、募金とか寄付だけの話じゃありません。

一般の企業活動、何かを売るということにおいても
同じだと思うんです。



「なぜ」私はこれを売るのか?
「なぜ」私はこれを開発したのか?
「どうして」そうしたいと思ったのか?



そこに、「ただ儲けたいから」という“利己”ではなく、
“利他”=人のため、社会のため、がある時、

消費者のココロは「いいね」って震えるんです。
そして、マスメディアの記者のココロも、震えるんです。





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