デザイナーさんに作ってもらったんだけど、
「なんかどうも違う感じなんですよね。(~_~;)」と。
見せてもらうと、確かに・・・ありゃりゃ・・・。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
何が「ありゃりゃ?」だったのか。
そのPOPが「説明」になっちゃってたこと。
(イメージ的に、、、こんな感じだったなぁ。)
もちろん新商品ですからお客さんは何か分からない。
だから「それが何か」は言わなきゃいけない。
でもいきなり、
「これにはこんな特徴があって、
こんないい成分を含んでるんです」
って売り込まれても、
「そやからなんなん?」って感じ。
変な例えですけど、ブティックでいきなり、
「この生地の織り方は××織で、
綿〇%、アクリル〇%で、
その綿の産地は△△で、
それを当店のバイヤーが見つけてきて、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だからとってもいいものなんですっ!」って
まくしたてられたみたい。(O.O;)(o,o;)
ちょ、、、ちょっと待ってぇや。。。
こっちは、「あ、ええ色」とか、
「面白そうなシルエットやなぁ」とか、
「今持ってる服に合いそう」とかで興味を持ったのに、
いきなり自分とこの自慢話ですか。。。σ(^_^;)
こういうことって、件の友人に限らず、POPに限らず、
あらゆるビジネスの現場で起こってる。
洋服だって車だってパソコンだって、
「あ、これって」って興味を持ったら
自分から“中に入る”=もっと深く知りたくなると思うんです。
綿とアクリルの割合も、生地の産地も、
どうしてバイヤーがそれを見つけたのかも、
関心を惹かれたからこそ知りたくなる。
だから相手がそっぽを向いてる段階で、
(先に)中身を力説しても×(バツ)なんですよねぇ。。。
皆そうしちゃいがちなんですけど。
そうそう、めっちゃ分かりやすい例がありました。これ。↓
(Wikipediaより)
あれって「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラやって知ってました?
なんせ「国宝」の「築城400年祭」やから、
展示物にはものごっつ力が入ってた。
あんまり覚えてませんが、確か
井伊直弼※1が桜田門外の変※2で襲われた時に
身に着けていた血染めの何かとか、
幕末の動乱の様子を伝える絵巻物とか、etc.
歴史オタクなら垂涎もの。説明も超マニアック。
※1幕末の近江彦根藩の第15代藩主。
大老を務め、日米修好通商条約に調印。
日本の開国近代化を断行した人です。
※2強権をもって国内の反対勢力を粛清。(安政の大獄)
それらの反動を受けて暗殺されました。(桜田門外の変)
当然、実行委員会としちゃあ、そういうのが“目玉”だろうと。
しか~し!、、、
「そんなこっちゃ、誰も興味持たへんで」
と考えた勇気ある部外者がいたんです。
主催者はある日、その人に向かってこう言ったそうです。
「あの猫(ひこにゃんのこと)やったら好きに使ってください。
どうせ添えモンやから」(←ヒドイねぇ・・・(^0^;A)
「よっしゃ、主役にして人目を引いたろ!」
メディア向けプレイベントに女性記者ばかりを招待し、
血染めの衣装(?)云々より、ひこにゃんをアピール。
「何あれ~?!カワイイ~」につながって、
ひこにゃんが大々的に報道され、、、
そっからです、ブレイクしたんは。
で、ご存知のとおり、彦根の名は売れるわ、
グッズも売れるわ、果てはゆるキャラブームまで作っちゃった。
(支援活動でもがんばるひこにゃん。
公式Facebookより拝借)
もちろん、中身は大事。
そやけど、「あれ何?!(^^)!」って、
人の意識に
“引っ掛かる/引っ掛ける”ことが一番。
でも大抵の方がその順序を間違えてしまう。
彦根城400年祭みたいに
「どや!ええやろ!」と自分をこまこま自慢しちゃう。
で、「なんで伝わらへんねん」って落ち込んで、
「まだ足りんか?!」ともっといっぱい付け足して、
ますます振り向いてもらえなくなる。(^0^;A
POPや販促物に限らず、
企画書や稟議書の類いだって、そう。
担当者やからつい「これがどんだけエエもんか」
唾を飛ばして説明したくなる。
ちゃうんです。
決裁権のある人(社長や取締役や上長など)に、
「ほぉ、それ、なんや?」って
質問したくなってもらうこと。
まず、そこからスタートです。(^_^)/
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