「ほぉ^^、それ、なんや?」って質問したくなってもらえるものを目指そう!POPも企画書も! | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

知人から新商品のPOPの相談を受けました。

デザイナーさんに作ってもらったんだけど、
「なんかどうも違う感じなんですよね。(~_~;)」と。

見せてもらうと、確かに・・・ありゃりゃ・・・。


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







何が「ありゃりゃ?」だったのか。


そのPOPが「説明」になっちゃってたこと。

(イメージ的に、、、こんな感じだったなぁ。)



もちろん新商品ですからお客さんは何か分からない。
だから「それが何か」は言わなきゃいけない。


でもいきなり、

「これにはこんな特徴があって、
 こんないい成分を含んでるんです」

って売り込まれても、

「そやからなんなん?」って感じ。




変な例えですけど、ブティックでいきなり、

「この生地の織り方は××織で、
 綿〇%、アクリル〇%で、
 その綿の産地は△△で、
 それを当店のバイヤーが見つけてきて、
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 だからとってもいいものなんですっ!」って

まくしたてられたみたい。(O.O;)(o,o;)




ちょ、、、ちょっと待ってぇや。。。

こっちは、「あ、ええ色」とか、
「面白そうなシルエットやなぁ」とか、
「今持ってる服に合いそう」とかで興味を持ったのに、
いきなり自分とこの自慢話ですか。。。σ(^_^;)



こういうことって、件の友人に限らず、POPに限らず、
あらゆるビジネスの現場で起こってる。



洋服だって車だってパソコンだって、
「あ、これって」って興味を持ったら
自分から“中に入る”=もっと深く知りたくなると思うんです。



綿とアクリルの割合も、生地の産地も、
どうしてバイヤーがそれを見つけたのかも、
関心を惹かれたからこそ知りたくなる。




だから相手がそっぽを向いてる段階で、


(先に)中身を力説しても×(バツ)なんですよねぇ。。。
皆そうしちゃいがちなんですけど。






そうそう、めっちゃ分かりやすい例がありました。これ。↓

(Wikipediaより)


あれって「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラやって知ってました?




なんせ「国宝」の「築城400年祭」やから、
展示物にはものごっつ力が入ってた。マッチョ

あんまり覚えてませんが、確か

井伊直弼※1が桜田門外の変※2で襲われた時に
身に着けていた血染めの何かとか、

幕末の動乱の様子を伝える絵巻物とか、etc.


歴史オタクなら垂涎もの。よだれ説明も超マニアック。


※1幕末の近江彦根藩の第15代藩主。
  大老を務め、日米修好通商条約に調印。
  日本の開国近代化を断行した人です。

※2強権をもって国内の反対勢力を粛清。(安政の大獄)
  それらの反動を受けて暗殺されました。(桜田門外の変)




当然、実行委員会としちゃあ、そういうのが“目玉”だろうと。




しか~し!、、、
「そんなこっちゃ、誰も興味持たへんで」
と考えた勇気ある部外者がいたんです。


主催者はある日、その人に向かってこう言ったそうです。

「あの猫(ひこにゃんのこと)やったら好きに使ってください。
 どうせ添えモンやから」(←ヒドイねぇ・・・(^0^;A)


「よっしゃ、主役にして人目を引いたろ!」



メディア向けプレイベントに女性記者ばかりを招待し、
血染めの衣装(?)云々より、ひこにゃんをアピール。

「何あれ~?!カワイイ~欲しい~」につながって、
ひこにゃんが大々的に報道され、、、
そっからです、ブレイクしたんは。


で、ご存知のとおり、彦根の名は売れるわ、
グッズも売れるわ、果てはゆるキャラブームまで作っちゃった。

(支援活動でもがんばるひこにゃん。
 公式Facebookより拝借)




もちろん、中身は大事。

そやけど、「あれ何?!(^^)!」って、
人の意識に
“引っ掛かる/引っ掛ける”ことが一番。




でも大抵の方がその順序を間違えてしまう。

彦根城400年祭みたいに
「どや!ええやろ!」と自分をこまこま自慢しちゃう。


で、「なんで伝わらへんねん」って落ち込んで、
「まだ足りんか?!」ともっといっぱい付け足して、
ますます振り向いてもらえなくなる。
(^0^;A



POPや販促物に限らず、
企画書や稟議書の類いだって、そう。


担当者やからつい「これがどんだけエエもんか」
唾を飛ばして説明したくなる。


ちゃうんです。


決裁権のある人(社長や取締役や上長など)に、
「ほぉ、それ、なんや?」って
質問したくなってもらうこと。



まず、そこからスタートです。(^_^)/






ご訪問ありがとうございました。m(_ _)m
人気ブログランキングの応援をして頂けると嬉しいです。