こういうふうに掃除したいから VS. 掃除機とはこういうもんだから | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

掃除機ネタ続きでスミマセン。σ(^_^;)

 

掃除機をお持ち帰りした帰り道、ふと、

 

「売れるモノって、
 (昨日一昨日と書いたような)“売る人”と、
 (今日のタイトルのような)“作る人”の
 タッグマッチで売れていくんだなぁ・・・」

 

って思ったのです。

 


(タッグマッチ・・・といっても、こういうのじゃありませんよ。^^;)

 


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!

 

 

 

 

 

 

 

プロの販売員さんの説明を聞きながら、
なんとな~く、それでも直感で思ったこと。
  ↓
「きっとこの掃除機は、
 『こういうふうに掃除したい』から生まれたんだろうなぁ」。

 

 

 


対して、販売員さんとの会話の中にチラッと出てきた
「技術者集団で作られる」掃除機って、きっとその反対で、

 

「掃除機とはこういうもんだから」という発想で
作られてるんじゃないだろうか。

 

 

 

 

あくまで直感です。(^_^;)

 


実際のところ、メーカーの開発体制がどうなってるのかは
知りませんので。

 

 


でも、ヘッドのお手入れのしやすさといい、
紙パックの仕様や気遣いといい、

 

実際に使ってみて
ヘッドの先端の家具あたりが柔らかいことといい、

 


(ここです、ここ。)

 

 

持ち手部分にブラシがセットされていることといい、

 


(こういうふうにスライドブラシがセットされているのって、

 高級機種になると当たり前のようですが、
 私が買った価格帯の掃除機では珍しいそうです。)

 

 

 

ああ、これはきっと、

 

「こんなふうに掃除したいねんビックリマーク(けどできへんねん)」

「今使てる掃除機のここが困ってんねんビックリマーク

 

なんていう、

「ん、もぉ~~っ!(>_<)」な思いがあって、

 

 

 

 

「じゃあそれを技術的にどう解決できるか?」
(もちろん、「ちゃんと生産できるか?」も)

 

という過程を経て作られたんじゃないかな

って思いました。

 

 

 

 

 

要は、≪不(不満・不安)からの≫出発(発想)。

 


(例えるならこんな感じです。^^)

 

 

 

対して、
一年ちょっとで姿を消したという排気循環式の掃除機や、

使いにくい、手入れしにくい掃除機っていうのは、

 

「こんなことができる/こんなものが作れる」
「掃除機ってだいたいこんなもん」っていう、

 

≪技術 oriented≫か
≪先入観バリバリ≫からの発想。

 

 

 


ここまで考えて、
秋元 康さんのインタビュー記事を思い出しました。
(ちょっと前に日経ビジネスオンラインに出てた分です。)

 

 

黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線以下、引用黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線


僕が危惧しているのは、
多くの日本の企業がこうしたソフトのコンテンツよりも、
まだハードウェアのスペックを重視している点です。

 

例えばテレビなら、4Kや8Kってこんな性能で、
こんなにすごいんですよって最初に説明しますよね。

 

でも大事なのは、4K、8Kで何を見たいのか。

 

 


(橋の絶景が見たいのか?)

 


(野生の妙を見たいのか?)

 


(自然の美を見たいのか?)

 


そのソフトの部分が重要なんです。

 


任天堂がスーパーファミコンを発売したときに、
人々はマリオゲームをやりたいからファミコンを買いました。

 

ソフト先行になれば、そのソフトをどう作るかによって
ハードはそれを生かすものにおのずと変わっていくはずです。


黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線引用ここまで黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線黄色い線

 

 

 

「ソフト重視」、「コンテンツが大事」と
掛け声は勇ましいけれど、

 

皮肉なことに、海外から
「≪モノ≫づくりJapan」が見直されてくるにつれ、逆に

 

「ほら、やっぱ日本のテクっていいじゃん」
「俺たちの生きる道ってさ、なんだかんだ言ってもこっちだよね」

 

みたいな“無意識のドヤ顔”がムクムクしてきてるような
気がするんです。

 

 

 

 

あっ、誤解しないで頂きたいんですが、(^o^;)
もちろん、伝統も含め、日本のモノづくりってすごい。

 

そこがしっかりしてるからこそ、
ソフトの自由度は格段に上がりました。

 

いくら「複雑なゲーム(ソフト)を作りたい」と思っても、
昔の8-bitや16-bitのCPUでは
どうしようもありませんからねぇ。(・_・;)

 

 


(インテルの8008マイクロプロセッサ Wikipediaより)

 


(初期のファミコンには上のようなプロセッサが使われました。)

 

 

 

 

しかし、再度秋元氏のインタビューを引用すると、

 

「VRやスマホのアプリで何か作って欲しいと
 言われることが多いのですが、

 

 そういう話を聞くたびに、
 なんだか『容器のことを先に言っている』と感じます。

 

 料理を作るときに、何を作るのか、ではなく、
 何に盛り付けるかを重要視しているのです。

 

 僕たちが作らなければならないのは、
 決して皿に合わせた料理ではありません。

 

 おいしい料理を作らなくてはならないのに、
 あまりにも皿側に目が行ってしまっているな
 と感じています」

 

 

 

 

ホントに「そやビックリマーク」と思いません?

 

 

レストランに行って私たちは皿を食べたいわけではない。

 

 

何かを作る時、作られたものを売る時、
常にこの根っこを忘れちゃいけないと思うんですよ。

 


(お皿は食べられませんっ!(^_^;))

 

 

 

“作る人”が

美味しい料理を作りふさわしい器を選んでこそ、

 

“売る人”は

ピンひらめき電球ときてちゃんとお客さんに届けようとする。

 

そんなタッグマッチが組めて初めて、

売れる商品ができるんです。

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございました。m(_ _)m
人気ブログランキングの応援をして頂けると嬉しいです。