“刷り込まれた無意識”が怖い。育児≒ママ、か? | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
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昨日の朝、用事をしながら見るともなくテレビをつけていて、
「アレッ?」と思いました。




こんな言葉が聞こえてきたからです。

「ママ、出た~」。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!








別にこんなんが出た、とかじゃありませんよ。(^_^;)
     ↓

 

 



「出た」の正体は、赤ちゃんのうんちやおしっこ。




オムツが濡れたりしたら、言葉の喋れない赤ちゃんに代わって、
センサーがスマホのアプリと連動して知らせてくれる便利グッズ。
その紹介PV(プロモーションビデオ)でした。





私が「ん?」と思ったのは、
「なんでそこで『ママ』なん?」ってこと。

 

 


PVを作った発売元は当然「ん?」やけど、

それを紹介しようと思ったN〇Kのスタッフ方にも「ん?」って思ったし、

微笑みながら(=何も感じず平気で)紹介できちゃった

アナウンサーさん達にも「ん?」って思った。



 

 



なにもオムツを変えるのはママだけじゃない。

パパは当然やらなきゃいけないし、
じいじとかばあばとか、時にはおじさんおばさんだってする。



 

 


そやのに、なんで「ママ、出た~」なん?
って誰も思わへんかったんやろか?


商品化の過程で、
紹介PVを作る過程で、
TVで紹介する過程で。。。





その番組のテーマが、
「すくすく子育て すこやかライフ」だったから、


「あぁ、、、いまだに“そういう無意識”が

 働いてるんだ」と思った。
 

 

 

無意識下のことだから、

誰も悪気があってやってるわけじゃない。

 

だから、余計に怖い。

 

 



育児≒母親。
誰もそれを疑わない。

 






 

 


昨年5月に東京大学で開かれた
「メディアと表現について考えるシンポジウム」で、
「日経DUAL」の羽生祥子編集長が
こんなふうに話しておられたと、新聞で読みました。

※共働きの子育て世帯向けに情報を編集発信している
 日経グループの雑誌。



「パソコンに『ママ』と入力すると、
 『パパ』と変換されるシステムを編集部で使ってみた。

 すると、記事がまるで父親ばかりに頑張るよう
 促す内容になって驚いた。

 男女を入れ替えてみることで、
 おかしさに気づくことがある」。

 




 

 



こういう刷り込みって、ホンマ強烈やな。

“ほぼ無意識化”してるから、

容易になくならない。

 

 



件の便利グッズを作ったメーカーさんだって、
「介護する人もされる人も大切にしたい」という思いから

今までにない排泄ケア用品を開発し、
それを育児にも役立てようとされた。


そんなエエ志があるのに、その表現方法があれでは、
せっかくの商品も思いも魅力も半減です。

 


邪魔している“無意識”って怖いです、ホンマ。。。









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