正直が一番~隠されると、暴きたくなる。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

大きな「他山の石」が四つも。。。(>_<)

言うまでもなく、あの試合と、〇計学園と〇友学園の問題、
東京の某市市長、デス。

 


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!






今回の4個の石と、過去の“こじらせ案件”。

どれを見ても共通してるのは、

 

(特に初期段階での)ウソとはぐらかしと

対応の遅さ。



子どもでも答えられるような単純な質問に
まともに答えない。





それが誰かor何かを守るためだとしても、
(もちろん「保身のため」は論外っ!(>_<))

「どうして答えられないの?」
と思われたら、その時点でアウト。

 






「答えない」という選択をしてしまったことで、
「何かあるんちゃうか?」と疑念を抱かせてしまう。

 

 


一旦生じた疑惑は、
このネット時代、際限なく広がり大きくなっていきます。

それも最悪な方向へ。

 




もし、答えたとしてもそれが嘘だとすると、
その嘘が次々に自分を“縛って”いきます。

 


もうその“縛り”の方向にしか行けなくなる。
嘘にウソを重ねるしかなくなる。

 

 



 

 


〇計学園と〇友学園を見ても、
某市長のセクハラ問題を見ても、

ここで述べるまでもなく、
“転落の軌跡”がハッキリと見てとれますよね。



 

 


そういう悲しい状況を生まないために、更に
悲しい二次被害を引き起こさないために、

一にも二にも大切なのは、
≪正直≫になること。

 


これは、リスク広報においても真っ先に求められることです。


※「もうあいつの言うことは信用できへん」になってしまうとか、



 隠す・嘘をつくことで、被害者や何の関係もない第三者にまで
 身体的・心理的苦痛を与えてしまう、ということです。




 

 


あってはほしくないことですが、不幸にして
事件や事故、不祥事が起こった時は、まず

 


「何が起こったか」を把握・確認し、

現時点で「分かっていること」、

「分かってないこと」を整理する。


もちろんそれらの情報は一元化しなければなりません。
(収集・発信元を一つにする)





次に、

できるだけ早く情報開示(記者会見)する。

 

 


その際、真摯な謝罪の姿勢はマストですし、
嘘は絶対にダメです。

一度ウソをついてしまったら、そこでアウトと思ってください。

 

 



もし、“その時点で”不明なことがあれば、
正直に「現時点では分かっておりません」と言ってください。


そして、いつ頃までに目途がつきそうか、
その際の伝達手段はどうするか、
対応窓口はどこか、までをセットで伝える。

 

 



次に大切なのが、
「違法」かどうか、で判断するのではなく、
照らすべきは、「社会正義」「倫理」。


全ての判断基準をそこに置いて真摯に考え、
対応すること。

 

 



いわゆる「炎上」状態になるのは、




「納得できない」、「あれはなんだ!(怒)」からで、
そのウラにあるのは、六法全書では決してない。
 

 


「法律に違反していないから、当社に罪はありません」
「現場がやったことだから、社長の私には関係ありません」
という態度は一発で見抜かれます。


心と裏腹な言葉ほど、
薄っぺらくて人の心を逆撫でするものはありません。

 


そういう状況で発せられる「イゴオシ」ほど、
空疎で空虚なものはない。

「イゴオシ」

イ=遺憾
ゴ=誤解
オ=お騒がせ
シ=知らなかった


※ある危機管理コンサルタントさんが言われていて、
 言い得て妙だと思いました。





監督責任のある立場の人が知らなかったという事自体、
信用を下げるし、

残り3語は、本当に謝罪の気持ちがなければ、

当事者意識nothingの“ハリボテの言葉”だから。





そういう言葉を連発して、
「はい、おしまい」では、企業・組織生命も
「はい、終わり」になってしまいます。





そうではなく、

謝罪+経緯+原因+再発防止+処分の5つをセットにした
記者会見を(できれば)一度で終わらせる。

 


広報担当なら、それくらいの気概を持って臨まなければ
決してリカバーはできないし、

最悪、会社も組織も、大学でさえも、
潰れてしまいます。





繰り返しますが、「正直が一番」、
そして、

守るべきは自社でも社長でもない、ということ。

 


まず、身を切ることをしてでも、
血を流すことになっても、

是は是、非は非、
謝るべきは徹底的に謝る、ことから始めなければ、

擦り傷が大けがになってしまいます。

 

 



 

 



意味は違いますが、ふとこんな諺も思い浮かびました。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

「身を捨てる」覚悟をして初めて、
底を打って浮かび上がるきっかけも見つけられます。


 

 



あの学生さんの記者会見を見て、
相手チームの監督が



とおっしゃってたように。



また被害学生のお父様も、
「勇気をもって真実を話してくれたことに感謝する」
と述べられていたように。



更に、同じ大学の学生さんが、
「マイナスも大きいけど、正直に話してくれて良かった」
と正直な感想を漏らしておられたように。





さあて、、、若者一人を衆目に晒しておいて、
いい大人はほっかむりですか。


 

 

 

また、“弱い立場”(本来はそうではないけれど)の県が
「こりゃたまらん」と出してきた文書を無視して済ます
つもりなんでしょうかねぇ。。。

そんな大人がそもそも、教育行政を掌握してていいんでしょうか?
 

 



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