チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

自然のルール

2014年10月30日 | 
また更新が滞っていましたね。最近、目が疲れてしまってパソコンがつらくなっています。

ペット(我が家の場合は猫)を飼っていると、可愛いばかりではなく、厳しい現実と向き合わなければならないことがあります。

先々週金曜日のこと、帰宅すると「キャシー、産んだよ。」とヒロシが教えてくれました。
予定日(と思われる)を過ぎてもなかなか産まれないなと心配していたところでしたので、よかったと思う間もなく、
「でも、育児拒否さ!」
「えっ?まさか?あんなに子育てが上手だったキャシーがなぜ?」
「わかんないよ・・・」
その日、通院日だったヒロシが、午後1時30分頃帰宅すると、居間のカーペットに黒い塊があるのを発見したそうな。
よく見ると、それは産まれたばかりの子猫でした。周りもどす黒い血で汚れています。
あわてて産室の段ボール箱を覗いてみると、子猫がもう一匹。
でも、母親であるキャシーがいない。
それから、カーペットの子猫を段ボール箱に戻し、汚物の処理をしてこたつの中を見てみると・・・、キャシーが悠然と寝そべっていました。
「おい!何してるんだっ。子どもにおっぱい、あげろよ。」
幾度かキャシーを無理やり産室に入れても、すぐに出てきてしまうので、子猫たちをこたつの中に入れたのだというのです。
そこへ、私が帰ってきたのでした。
こたつの中を覗いてみると、「うん!大丈夫!抱いて寝てるよ。」
それでもなんだか不安になり、キャシーがごはんを食べに出た隙に子猫を取り出してみて驚きました。
しっぽがグルグルと渦を巻いてお尻にへばりついているのです。
それに後ろ足もプラプラしていて萎えているようです。
明らかに不具の子でした。
それから、2日程こたつの中で過ごしたのですが、夜になるとドロシーがくわえて何処かへ連れていってしまうので、段ボール箱へ移し、キャシーと一晩を過ごしました。
その翌日から、母猫はどんなに子猫が鳴いても、二度と段ボール箱に入ろうとしませんでした。
キャシーには、わかっていたのだと思います。
この子猫たちは、育たないと。
弱い者は生きられない。
それが自然のルール。
母猫が従ったように、辛い選択ではあるけれど、私たちもその掟に従うことにしました。
子猫の鳴き声はだんだん弱くなり、6日目の朝には一匹が、その夜にはもう一匹が冷たくなりました。
過酷だけれど、本当はやさしいルールなのかもしれません。

猫を飼って、命の不思議を実感しています。

注:画像は我が家の猫ではありません


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
体温 (玉井人ひろた)
2014-11-03 21:27:15
動物は、生まれた子の体温が低いと「弱い子」として育てませんよね。
ただ生まれたばかりは、何とかしようとします。その後直ぐに判断してしまいます。

わが家のミーは、そう言う子猫は食べちゃいます。きもいでしょ。
お早う御座います☆ (M.Hermitage)
2014-11-04 06:27:55
そうなんですよ、自然界は厳しいものなんです。
でもその頂点に立つ人間が甘やかすというか、例えば野良猫に餌を与えて人に馴れさせ、自ら餌を獲ることを忘れさせてしまう。
結果、そうなった野良猫に対し最後まで面倒をみる訳でもなく、人間の身勝手さばかりが際立ちます。

実は家の嫁と娘がそうなんです w
>玉井人ひろたさん (チエ)
2014-11-07 06:31:33
コメントありがとうございます。
ああ、そうなんですね。
体温が低いと育てない。
私は、母猫はいつの時点で弱い子と気づくのかと考えていました。
以前「命のふしぎ」で書いた流産事件のことがありますから、もしかしたら胎児の時からわかっているのかななんて思っていたのですが、やはりそれはないですよね。
我が子を食べてしまうのも、理にかなっていることだと思います。
母親を求めて鳴くので、野生なら他の動物に発見されて襲われてしまうでしょうから、それなら母親の栄養になった方がよいですから。
人間から見ると残酷なようですが、実はもっとも優しいルールではないかと私は思っています。
>M.Hermitageさん (チエ)
2014-11-07 07:17:39
コメントありがとうございます。
子猫たちと別れる時、毎回辛くて辛くて。
いい人に飼われるだろうか?虐待など受けないだろうか?きちんとエサをもらえるだろうか?
そんなことばかり考えてしまいます。
だったら、自分で飼えよってことですよね。
でも、それはできないから、他の人に譲り渡すしかないんです。
いつも堂々めぐり。
これも私たちの身勝手です。
そして、私はいつもこう考え直します。
キャシーとボブの子どもたちは、飼い主に可愛がってもらい、人を癒し続け、きっと幸せに暮らしていると。

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