帯のハコ(TEAM54 vol.7「のらん」) |  ◎涼のどぶろぐ◎←つながり日記←

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風景というか心象というか、
好きなページを開き、
ゆっくりたどって、味わうような
掌短編みたいな日記。

三十畳の和室の畳を埋め尽くし、

並んでいるビニール袋。




名札のガムテープに

自分の名前が書いてあるのを見つけた。

何しろ三十人もが出演する芝居の衣装が出揃うのだ。

自分の衣装を探すのも大変だがこれだけ集めて持ってきたことも凄いことだ。







「のらん」は時代劇だ。







だからもちろん和着物。

いつもは現代劇が多いので久々に着る。

前に演ったのは、たしか「壬生だいはーど」かな

一〇年くらい昔になる。

帯は自分のを持っていたのだけど、

腰ひもを家に忘れていたことに気が付き、S君に借りた。




さっそく

帯の「ハコ」結びは覚えていたが




問題は、意外にも袴(はかま)。




この長いひもは腰を通してから結ぶんだっけ

あれ、帯の下だっけ上だっけ?

なんとかやっているうち思い出しては、くるのだけど




僕なんかはまだいい。

まだ二十代のイケメン君たちにとって

和装が初めての子も多いようだ。




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そりゃあ洋服とは全く勝手の違う様式なのだ。

日本人の普段着だったものを今現在は、同じ日本人が着れなくなっているんだなとおもう。

ま、でも夏は裾が暑くてしょうがないけし、半袖短パンの楽さにはかなわない。










若手くんは

ベテラン俳優さんに、教えてもらいながら

着付けてもらう。










中堅俳優枠の僕は、いちおう完成はしたのだが

なんちゃって帯結びなので







「帯のハコ結びってこうやるんだ」と







次に着る若手くんが見守る後ろにまわって

フンフンと本格的な、その結び方を学ぶ。







最近、夏は若い人の浴衣も流行っているし

お芝居を続けていると、必ず時代劇はやるもの。

イケメン時代劇漫画も映画になるくらいだ。

日常では、なかなか教えてもらえない

必ず、使える役者スキルなんだよね。




若い子たちの、そんな初々体験も

なんだか、夏の合宿にきているような







和装の衣擦れの音と

畳のニオイが、青々とする。







そんな

「のらん」の「衣装会わせ」なのでした。






















【どぶろぐTV 】衣装合わせ



















帯のハコ結びの仕方の様子。

その手慣れた所作や仕上がりの美しさ




いいなぁ




袴をつけたときこの結び部分がお尻にきて

かっこよくなるのです。



















では、また。涼













ps

久々の更新にも関わらず訪問有り難うございます。

「のらん」の予約にも、感謝です。