いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ。
20℃を超える気温に桜前線が動き始め、
『サクラミチ』を泣きながら聴いたあの時を懐かしく思い返している蘭珠です
今年は都心にも、雪国にも優しくない冬で、
仙台も凍ったように寒い日が続き、
早く暖かくなれと毎日のように祈っておりました。
まだまだ気温の変動はあるみたいですが、
とりあえず春が訪れたという実感だけはあるので、少しホッとしています。
ご心配をおかけしたメンバーの身上については、
もう少し時間が必要の様で、見守っているところです。
少しずつ私達の愛で包み込んで、笑顔を取り戻せるよう力になりたい…
今はそれしかないと思っています。
そして…
それに伴い私もブログをお休みしておりましたが、
メンバーはそれを望んでいないだろうな…という思いもあり、
まずは私が踏み出そうと、開館を決めました。
いつも通りの私で迎えてあげたいので、管理人席に戻ります。
信者の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、久々の開館第一号は…
3年前の『WITH婚』の際に開催したオフ会初日で、
お話を作るとお約束しておきながら延び延びになっていたものがあり、
ず~~っと気になっていたんですよ~
すでに『Begin Again』でのお約束も重なっておりますので、
その前に、まずは3年前のお約束を実現させたいと思います。
本当に長い事お待たせしてすみません!!
お話の内容は、
ホミン夫婦が初めて蘭珠館を訪問し、
あれこれ蘭珠館スタッフに踊らされる…というものです。
それでは信者様方がどんなお仕事を選んだのか…
まずは第一話をご堪能ご堪能ください。
蘭珠館、開館いたします。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
その日俺は、まるで子供が遠足に出発するかのようなテンションで、
リュックを振り回しながら背負って見せた。
誰にって…チャンミンにさ。
一瞬呆れ顔を見舞っておきながら、右の口角だけ上げて笑うチャンミンは、
完全に俺をバカにしたつもりでも、本音は手元に出る…
お前だって嬉しいんだろ?
さっきから何度カメラチェックをすれば気が済むのか
チャンミンの冷静さは、今日に限って言えば俺と同じ小学生レベルだ。
まあ無理もない…
3年前に一度チャンスがあったものの、タイミングを逃してずっと訪問できなかった場所へ、
今日やっと出向くことになったのだから。
俺達夫婦になくてはならない『証の玉』を製造する蘭珠館へ、
いよいよ足を踏み入れる時がやってきたと言う訳だ。
『蘭珠館管理人であり、花火師でもある蘭珠さんには、
いつもお世話になっております!』
『ストックルーム管理人のプライドにかけて、
今日は大玉打ち上げの極意をとくと観察させていただきます!』
俺達は珍しく緊張していたのか、あれやこれやのシチュエーションを妄想しておきながら、
飛行機の中では手をつなぐことで精一杯だった。
ここで飛ばし過ぎて大玉を扱えなかったら話にならないと、
どちらからともなく心で伝えあった当然の結果だ。
約束の時間は14:00
直行便で向かった仙台空港では、
黒塗りにmagentaカラーのロゴがまぶしい蘭珠館専用車が、俺達を待っていた。
さすが…抜かりない。
『いよいよだ…』
天を仰ぎ今宵のクライマックスに思いを馳せる俺の背後から、
優しい女性の声が届いた。
『ユノ様、チャンミン様、お待ちしておりました。
本日運転手を務めますみーと申します。
蘭珠館までは一時間ほどの移動時間ですが、
どうぞ私には遠慮なくリラックスしてお過ごしください。』
ほんの少し笑みを含んだ顔は、思う存分楽しめ…と言っているかのようだった。
飛行機の中では手をつなぐにとどまった俺達だが、
専用車は既に何か得体のしれない空気が立ち込め、
つないだ手が次なるものを求めるであろうことは、容易に想像できる空間となっていた。
白い手袋をはめたみー運転手の指先が、中へどうぞと俺達を誘う。
当然俺達はお行儀よくカバンを抱え、
まだ遠足の域をキープしている。
『それでは出発いたします。』
鼻にかかった声にいちいち反応して肩がピクリと動く俺を、チャンミンがクスリと笑った。
『緊張し過ぎですって。』
『お互い様だろ。お前だって唇がかっさかさだぞ!』
このやり取りにみ運転手が一言添えた。
『ここで体をほぐしておきませんと、館に入ってからのおもてなしに耐えられませんよ。
ユノ様…チャンミン様の唇を潤して差し上げてはいかがでしょう?』
まだ500mも移動していないというのに、俺達は独特の空気にもう酔ってしまったのだろうか…
言われるがままに俺の唇がチャンミンへと近づいて行く。
この専用車は楽園への入り口であることを、俺達はすぐに察した。
『ん…
何だか夢の中にいるみたい…』
『ごゆっくりどうぞ。』
それから俺達は景色も眺めず互いの吐息だけを聞いて過ごす中で、
運転席からは見えないだろう俺達の行為が、時折車体のバウンドで的を外すこともあった。
その度に運転手は『大丈夫ですか?』と気を遣う。
声にならない声で応えれば、彼女はまたうっすらと笑みを浮かべてこう言う。
『ごゆっくりどうぞ。』
みー運転手…それは魔法を使える蘭珠館からの使者だったに違いない。
呼吸の乱れを整え、少し落ち着きを取り戻して来たころ、
車は幹線道路を逸れ、海沿いの道に左折した。
目の前に現れた宝石のような波の満ち引きに魅せられた俺達は、
今度は息を止めて窓にへばりついた。
蘭珠館を抱き込むには出来過ぎなほど、幻想的な海だった。
『間もなく第一の門が見えてまいります。』
第一の門…
って事は第二もあるってことだろうか?
俺は話の流れでごくごく一般的な質問を投げかけてみた。
『かなり重厚な管理ですね。
門がいくつかあるようですが…』
表情も変えずに運転手はさらりと答えた。
『はい、全部で15の門がございます。
今日は特別にフリーパスとなりますが、
本来は門番の厳しいチェックをクリアできなければ、扉は開きません。』
まぁその件は追々…と付け加えて、車は第一の門をくぐり抜けた。
そうして第二・第三と開いたままの扉を後にし、
最後の15番目の門に近づいたとき、車は初めて減速から停止を選択した。
ひときわ大きな扉は、海風にも何ら朽ちることなく俺達の前にそびえたつ。
圧倒的な存在感…これをくぐればあの大玉を扱う花火師に会える…
緊張より期待感の方が勝っていた。
いつの間にそこに集まっていたのか…
気が付くと黒のワンピースに真っ白なエプロンを着けた女性たちが迎えていた。
そのなかで、袖口のカフスに2本のラインの入ったワンピースを着用した若い女性が、
後部座席の窓が開くのと同時に会釈で俺達に挨拶をした。
『いらっしゃいませ、ユノ様、チャンミン様。
本日は蘭珠館へようこそ。
わたくし本日お二人の身の回りのお世話をさせていただきます、
メイド責任者のMAYUでございます。
また後程お目にかかります。』
あぁやっぱり…他の人とはオーラが違う。
メイドのMAYUさんは奥に控えるチャンミンにも会釈し、
静かに後ずさりで列に加わった。
それを合図に少し鈍い音を立てて、目の前の扉が開き始める…
その扉に気をとられていると、またしてもメイドたちの姿はきれいに消えていた。
空港から車に乗せられた時点で、何か不思議な空気感は感じ取っていたが、
いよいよもって俺達は、ただでは帰れないという蘭珠館の匂いを予感した。
15番目の門が次第に遠ざかっても、蘭珠館の建物はまだ見えてこない。
途中柵が張り巡らされた池の脇を通り抜けると、
海に近いと思っていた景色が、白いもやとともに今度は緑の森へと変わり、
車は坂道を3分ほど登った。
『あれが蘭珠館でございます。』
みー運転手が前方を指さした。
『あれが…』
チャンミンと二人肩を寄せ合い、フロントガラス越しの館を捉える。
それは中世の城のように、もうすでに何年もここに存在するかのような威圧感を放ち、
俺達を歓迎すると言いながら、ピンと張り詰めた空気を押し付けてくる。
俺はチャンミンの手をさすり、自分の武者震いを悟られまいと必死だ。
とうとう正面玄関に横付けされた車は、
あっという間に黒服の女性たちに囲まれ、臨場感が半端ない。
まるで国賓扱いだ。
赤じゅうたんに誘導される手前で俺は、
密室で繰り広げた行為を詫びようと、みー運転手の姿を探した。
彼女は相変わらず笑みをたたえ、コクリとうなづいている。
『お気になさらずに…』とでも言うように。
いったいここで、どんなものを目撃する事になるのだろう…
赤じゅうたんを進む俺達は、期待と緊張で歩みがぎこちない。
こうして俺達の蘭珠館滞在が実現しようとしている。
幸運を祈って欲しい。
続く
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始まりましたぁ~~蘭珠館滞在記録!!!
今回はまだ二人の信者様しかお名前を出せませんでしたが、
徐々にお話を進めて参りますので、お楽しみに
もう3年も前の事なので、ご自身が何を選んだのかも記憶にない信者様は、
それはそれで期待してお待ちください
ではそろそろ蘭珠館、閉館のお時間でございます。
またのお越しをお待ちいたしております。
お出口ご案内は…
美しいのは花ではなく嫁です…
これでは信者様方がやられてしまいます。
危険すぎる美貌ゆえ、オーラを消すように注意してまいりますのでお待ちください。
貴重な画像はお借りしました。
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