金子みすゞ記念館にいってきました。
金子みすゞの実家跡に幼少期過ごした書店「金子文英堂」を再現しており、そこが入口になりす。その奥に本館があり、みすゞの生涯、作品が紹介されています。
世界中で愛される詩人、金子みすゞさんですが、最期は自ら命を絶っています。
その最期を選んだ理由を知るにつけて、とても切なくたまらない気持ちになり、年表の最後をみるころには目頭が熱くなりました。
昔に比べると随分便利で女性も生きやすい世の中になりましたが、みすゞさんの表現するやさしい気持ちを忘れてしまい、心の病を抱えている人も増えているように感じます。
みすゞさんの詩を心の栄養にして、自然や人間の声に耳を澄ませたいものです。
みすゞさんの有名な1篇ご紹介します。
こだまでせうか
金子みすゞ
「遊ばう」っていふと、
「遊ばう」っていふ。
「馬鹿」っていふと
「馬鹿」っていふ。
「もう遊ばない」っていふと
「遊ばない」っていふ。
さうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうふと
「ごめんね」っていふ。
こだまでせうか、
いいえ、誰でも。
詩はその意味を読み解くのが難しい面があり、苦手な方も多いと思いますが、暗誦(覚えて口に出してとなえること)して楽しむのもおすすめです。
より言葉のリズムや響きを感じられて心に残ります。
忙しい毎日ですが、
みすゞさんの詩集を片手に
一息ついてみませんか?
金子みすゞ記念館
〒759-4106山口県長門市仙崎1308番地(錦町)
◆TEL 0837-26-5155
◆休館日 12/29~1/1
◆開館時間 午前9時~午後5時
◆入館料 一般350円 小中高生150円
http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/
山口の旅で、もうひとつ
素敵な美術館と出会いましたので、
また今度投稿します