2017鈴鹿8耐ー決勝結果ー
総合52位、SSTクラス7位。目標には届きませんでした
スタートライダーは今年も井上拓海、そして初めての2人交代での8耐がスタートしました。
41番グリッドからスタートした拓海は、少しポジションを落として44位でオープニングラップを戻ります。その後、通り雨によって中盤はスリックタイヤでウェット路面を走行しますが、安定した走行で周回を重ねます。
ルーティンのピットイン指示を出すタイミングで、セーフティカーが介入したので、引っ張ろうかと思ったのですが…燃料が持たずにやむなくピットイン
給油のみを実施して僕に交代、ピットアウトしますが、セーフティカーのタイミングによって出待ち。
1周をロスして隊列の最後尾に入りました
2周セーフティカー介入状態で走行し、解除されてペースUPした瞬間からクイックシフターの入りが悪いことに気づきました
それは周回を重ねる度に悪化し、スロットルを戻さないとシフトアップ出来ない状況に。
違和感を感じながらも走り続けたのですが、今度は急にクラッチが滑り出し、スロットルをあけても全く加速できなくなってしまいました
追突を避けるために細心の注意を払いながらスロー走行…11周目で緊急ピットインし、ピットボックスにマシンを入れてトラブルを伝えました。
とにかく滑ったクラッチを交換しなければならないので、走行直後のアツアツクラッチをスタッフ総出で交換対応をしながら、滑った原因も考えます。
ハッキリとは分かりませんが、振動によってクラッチレバーのアジャスタが張ってしまったか、前日のクラッチ交換時のアジャスタ調整が不足していたのかもしれません…。
ごくわずかな半クラッチ状態での走行で、クラッチが焼けてしまった模様。
大急ぎでクラッチを交換して貰い、タイヤ交換、給油、ライダー交代せずにわずか20分でピットアウト
しかし、ピットロードリミッタを解除した瞬間から、またクラッチが滑ってしまいました…
ショートカットは減周ペナルティーになるので、結局また1周のスロー走行を余儀なくされました
こちらの原因もハッキリとは分かりませんが、決勝前日まで使っていた中古のクラッチ一式に組み換えてもらい、またわずか20分でピットアウト(早っ!)
今度はクラッチは滑らずようやく再開かと思いきや、今度はクラッチレバーがプラプラして…この時原因は分からなかったのですが、後になってクラッチケーブルのタイコとクラッチ側レバーが外れていたんです。
クラッチは常に繋がっている状態ですが、これではレバーが常に握られている状態になります…
こうなるとクイックシフターが効かない状態になってしまい、シフトアップも、せっかく新型から入ったシフトダウンもアシストしてくれません。
ピットに戻ろうか…このまま走るか…必死に考えました
結果、クラッチレバーを人差し指で常に押し戻しながら、クイックシフター機能も生かしながら走り続けることにしました
これでコケたら指折れる…と思いながら必死に追加の1スティントを消化し、何とかバトンをつなぎましたハァハァ…
このトラブルも直ぐさま修理、給油して拓海が再スタート3スティント目を走ります。
中古タイヤでの走行は予定していなかった拓海には悪いが、一連のクラッチトラブルと1.5スティント走ってのちに29周を2スティントこなした俺よりはマシだろう笑
で、その後はエマージェンシーテールライトの破損があったものの、タイヤ交換、給油も含めて2分で完了し、お陰で油断していた自分が慌ててしまいました
この4スティント目が最も辛く、痛めた左膝と右の背筋に疲労が出てきて、うまくマシンコントロールが出来ませんでした
ヘアピンでラインを外す度に首を振って叫んで気合を入れ直しながら、気持ちで乗り切りました。
いつの間にかルーティン+3周の29周に増やされていた地獄の4スティント目を終え、拓海にバトンタッチ
拓海も29周消化する予定だったのに燃料が足らずに(タイム変わらんのになんでじゃ)27周というズルい仕打ちにキレながら最後のチェッカーライダーとしてコースイン。
18:20。天候が悪いので、既にコース内は薄暗く、ライン取りが難しくなってきました。
新しくなった純正のLEDヘッドライトを頼りに、ペースを落とさないように集中して走りました。
なぜか、膝や背中の痛みは軽減し、リズム良く、叫ぶこと無く安定して走れたんです。
昨年の夜間走行よりも2~3秒以上速いペースでした。
再びセーフティカーが介入したのも手伝って、最後まで安定してチェッカーを受けることが出来ました。
とりあえず、ピットに戻るまでに涙は枯らしておいて…お客さん、マーシャルの皆さんに感謝を込めて手を振ってきました。
毎年、この花火を見る度に、良い結果であろうと、悪い結果であろうと、来年はもっと
と決心してました。自然と。
今年もスタッフはウィークで必死になって頑張ってくれました。夜中までピットワーク作業を1秒でも縮める為に、マシンを完璧な状態にするために。
これは間違いないです。
でも、今年の花火を見て感じること少し違うような気がします。
この話題はまた別の機会に…。
応援をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました
8耐で戦った皆さん、お疲れさまでした