町工場で作られていたチェコのマグカップ(豆知識) | tekuteku東欧雑貨店

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9月に入って、朝外に出ると寒くて両腕をさするくらい涼しくなりましたね。

空の色も薄く、少し遠く見えます。


コーヒーやお茶も温かい物を選ぶようになって

店主のわたくしも温かいコーヒーを注いでから、カップを両手で包んで

ホッとする朝の時間に癒されています^^


そんな秋の始まりを感じる時期に入りましたので、

今週は温かなマグカップをアップしました。


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チェコスロヴァキア時代に作られていた古いカップ。

ブルーベリーやラズベリーのプリントが可愛らしいですね♪


ストライプのタイプは、カクカクとした未完成にも見える素朴なフォルムが魅力的です。

プリントや形に加えて、時代を感じる物の作りに東欧らしさを感じます。

スタックの出来る形やチューリップ型も見つけました^^


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こちらは形は同じですが年代の新しいタイプ。

表面も大分滑らかになって、洗練されています。

何だか時代の流れを感じますね~。


情熱的な彼と、紳士的な彼、どちらがお好き?


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ちょっとユ何とニークな、女性の名前がプリントされたものも発見しました。

エリザベス。何て聞くと女王様みたいですね。

日本のお土産屋さんにある名前入りのキーホルダーの様な感じで

自分や大切な方へのプレゼント用。。に作られたのかなぁなんて思っています。

(私の名前も無くはなさそう。今度探してみようかな^^)


チェコスロヴァキア時代のマグカップ


そしてそして今回は、少しチェコの陶器製造についてお話を。。


現在のチェコ西部にカルロヴィ・ヴァリと言う都市があります。

カルロヴィヴァリは温泉地として有名ですが、

陶器産業も盛んな都市で、昔は小さな町工場がたくさんあったそうです。


今回ご紹介したカップもその当時の工場で製造されていた物なのですが

刻印でおおよその年代や作られた場所が分かります。

カップと照らし合わせて見てみると面白いですよ♪


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この三角形にどんぐりプリントの刻印のあるものは

1853年に設立した老舗名窯ROYAL DUX BOHEMIAのものです。

ロイヤルダックスは今も有名ですね♪


このタイプは1950年初旬から1990年までに使われていて
中央のMは、現在のチェコ共和国北西部に位置する
Most(モスと)と言う町の工場で作られたことを意味しています。


どんぐりモチーフなんてちょっと可愛いですね^^


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左の刻印はDubi(トゥビ)と言う町の工場で作られていた事を意味しています。


Dubiは1864年から古い歴史を持つ工場ですが、

今現在はCESKY PORCELAN a.s. DUBIとなって活動を続けています。
こちらの刻印は1945年から1992年までに使われていたもの。


右はDubiが1993年から使っていたもので

表記もチェコ共和国(CZECH REPUBLIC)となっていますね^^

カップルのシルエットのタイプはこのタイプの刻印なので

新しい年代の物と分かります。

表面のコーティングのクオリティーが上がっているのが納得です。


同じ地域で作られていたので、カップのやハンドルの入れ替えはありますが

比較的サイズも同じで、同じ形の物がたくさんある様です。

コレクションして並べても統一感があって素敵ですよ^^


以上長くなりましたが、チェコの陶器について、豆知識でございました。

ご興味あればぜひご覧くださいね♪