嬉しいご報告『良いことしたね記念日』


広島に旅発つ前のこと
非常勤講師の仕事のご依頼を頂いている小学校の教え子(2年生男子)と
その学校のある最寄駅の近くで偶然会いました。

落し物を届けに交番に行くところだと言います。
手にしているのは小さなボールでした。
少し心配でしたので一緒に付き添いました。

昔の交番は小さな子供の届けた10円玉の落し物などは
落し物とは別に、おまわりさん自身のポケットから財布を出して、
「はい、10円、あなたはいいことをしたね^^;;」と言って頭を撫でたものでした。
落し物の処理以前に、子どもの気持ちを大切にしてくれた記憶があります。

今はどうでしょうか・・・。
残念ながら、以下のことを要求されました。

①保護者が一緒でないと受け取れない。
②代理人(先生)ではダメ。
③帰宅してお母さんに話して一緒に再び交番に来る。
④権利の問題が生じるので、保護者が権利を放棄する旨を明記する必要がある。
とのことです。幼児のおもちゃのボールです・・・。
規則も大事ですが、まずはこの子の行いを褒めて欲しかったです(残念)

2年生ですからこのことをうまくお母さんに伝えられるのか?心配でした。

おまわりさんにお願いしました。
「その内容をメモに書いていただけないでしょうか?きちんと伝わらずこの子が叱られてはあまりに忍びないです。この子の良い行いが、そんなことでその後続けられなくなるのは切ないです。」

と頼んで書いてもらいました。

私も次の仕事があり、家まで送ることはできませんでしたので、
すぐに、仕事の依頼をいただいている先生に『この一件の事情』をお知らせしました。

ご理解のある保護者の方とお聞きし、少しホッとしました。

翌日から広島でしたので、ずっと気になりながら過ごしておりました。
昨日メールをいただき、お母様が一緒に交番に言ってくださったとわかりました。

そして「今日は良いことしたね記念日だね」と言って
交番の前で記念写真を撮られたとのことでした。

本当によかったよかった。

大人の都合や、社会や、規則に小さな正義が押しつぶされないで本当によかったです^^V








そういえば、交番のおまわりさんへの研修って今までなかったですが、
恕学アカデミーとしては、ぜひとも研修のご依頼をいただけないかと思います。


一般社団法人橘流恕学アカデミー
橘 凛保