東吾妻町 新名物料理コンテスト〜東吾妻町の食材で元気になろう!〜



東吾妻町が『新名物料理コンテスト』を初めて実施しました。東吾妻町の食材についてや、地域の方がどんな料理法で地域をアピールしようとしているのか、とても興味があります。今日は最終審査&食育講演会です。



  


会場は東吾妻町コンベンションホール。まずは『一般先着100名による試食審査』会場へ。大勢来ていますね〜
会場には入賞した料理15作品の写真と料理方が展示されていました。



    


最終審査エントリー作品(各部門優秀賞)はこの3つ。

  • プロ部門優秀賞『いわびつ汁』(東吾妻町保育所給食室グループ)
  • 一般部門優秀賞『ひがしあがつまコロコロメンチ』(東吾妻町在住 大須賀邦子・裕美・聡汰)
  • 学生部門優秀賞『トマトのヨーグルトケーキ』(前橋育英高校2年 水出佳枝)

  


入選した他の12作品は当日配布パンフレットの通り。そして、最終審査3品の試食審査です。『ひがしあがつまコロコロメンチ』はナス味噌とトマトが入ったメンチカツで、普通に晩御飯のおかずになりそうな一品です。



  


『いわびつ汁』は豆乳仕立てのけんちん風みそ汁。あーなんか野外系のような気がする。



  


『トマトのヨーグルトケーキ』は甘さ控えめのヨーグルトケーキに生トマトから作ったソースがかかっています。


美味しい♡ (*´Д`)y これに決めた。


え?若い女だからえこひいきしてるって?いえいえ、何をおっしゃいますやら。目隠ししてたし。



  



次は食育講演会。題目は『東吾妻町の食材で元気になる!〜スポーツ栄養・選手の健康サポートを通して〜』。講師は女子栄養大学栄養生理学教授・上西一弘氏。食物と人体の関わりを検討する学問「栄養生理学」を専門とし、東洋大学駅伝部の轟合宿所(東吾妻町須賀尾地区)で選手の健康管理の面から食事と栄養をサポートし、箱根駅伝での優秀な成績へと導いているそうです。



  


都道府県別の平均寿命と健康寿命。上西教授によると、平均寿命のトップは長野県、おそらくこれは食生活が野菜中心で、よく動いているからではないか、とのこと。群馬県は下から数えたほうが早い。しかし、健康寿命になるとなんと群馬県はかなり上位。女性においては全国2位なのだそうです。



    


「要支援・要介護になった原因」は、病気よりも運動器の障害、つまりは運動不足が最も多い。更年期、背骨が縮む事で上体が短くなり、縦長の腹腔に収まっていた臓器が押し出されて前に出てくる。⇒骨を丈夫にしましょうと。



   


食塩摂取量は群馬県は全国平均からみて約1割多いが、野菜摂取量も1割程度多い。女性の方が野菜の摂取量が多いので、野菜をよく食べる食事法が健康寿命全国2位の秘訣なんだと思いました。ただし、塩分が多いのは冬は寒冷地なので体を温めるため、そして夏は内陸気候で暑いので汗をかくからのような気がします。


上西教授も、動ける身体を維持するコツ、健康長寿の食事術は、『よく食べて、よく動く』ことだと結論づけていました。一般の方が理解しやすいようにザックリと進行したのでしょうが、これもまた興味深いところです。同じ『健康長寿』関連の『アンチエイジング』分野では、近年『サーチュイン遺伝子』という長寿遺伝子が注目されています。これは数年前に順天堂大学大学院教授・医学博士の白澤卓二氏から聞いた話ですが、この遺伝子はカロリー摂取を制限される、いわばやや飢餓状態にすることでスイッチが入り、血管や心臓など臓器や組織の老化が遅くなり、脳の神経細胞も長生きになるといわれていて、動物実験では見事な成果を上げています。またサーチュイン遺伝子は、赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールによっても活性化されます。ワインをよく飲む地域が健康長寿なのはこのためだ…とも言われています。


先日の東海大学スポーツ医科学研究所長・寺尾保教授の『高地ウオーキングの有効性』の視点や根拠材料もまた少し違っていました。究極なところは、みんな同じ所に行くのでしょうが、そのプロセスというか、一般人へのガイダンス方法の違いを聞くのは本当にためになるし面白いです。



   


ここからは、東洋大学駅伝部が合宿中の食事等を女子栄養大としてサポートしている話を。上西教授が見てからは、東洋大学駅伝部は優勝と準優勝を繰り返している状態だそうです。須賀尾にある轟山荘で8月お盆〜8月末まで行っている合宿では、女子栄養大女学生が選手一人一人の様子をチェックしながら、腕によりをかけて料理をふるまっていたとは!愛の力が加わっているとか?



   


東吾妻町の食材、とうもろこし、トマト、映像はないがナス、キャベツ…。おお、最近話題のやまと豚。きっと大平牧場産ですね。とうもろこしはポタージュスープにしたら選手が「砂糖入れましたか?」と言ってきた程、天然の甘みがあったそうです。



   


4月には、須賀尾神社の春祭りで屋台の手伝い等に来たらしく、地元の『焼きまんじゅう』も経験したとか。


さて、料理コンテストの審査結果発表です。審査委員長は東洋大学環境科学部健康栄養学科の佐藤加代子教授。今回のコンテストでは合計78点、小学生から70歳代の方々から応募があり、どれも愛情込めて考案した料理ばかりで、書類審査からそうとう難航したそうです。何とか入賞15点にしぼり、その3点からグランプリが選ばれます。結果は…



  • 『いわびつ汁』(28票
  • 『ひがしあがつまコロコロメンチ』44票
  • 『トマトのヨーグルトケーキ』43票


で、『ひがしあがつまコロコロメンチ』


が見事、優勝しました〜。


いやー私が応援していた『トマトのヨーグルトケーキ』、1票足らずで惜しかったですね〜



  


吾妻町在住、大須賀(邦子・裕美・聡汰)様ご家族が優勝・表彰されました。この企画は大変面白く、また有意義だったと思います。秋はイベント目白押しで忙しいのですが、ぜひ、来年も続けて欲しいですね!


※隣に座られたFK先生から聞いた話のメモ:東吾妻町大戸ではかつて、10月30日に、子ども達が各家を回って団子をチガヤに刺してもらう、いわば日本版ハロウィンのようなものがあった、岩島ではいまでも十日夜(とおかんや)をやっているそうな。




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