滑ると滑らない | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


以下、動き出しについてのコメントです。


2. 上手く動きだせません

(中略)
少し前にシングルスの試合に出ました。テーマは動き出しです。底の減っているシューズをチョイス。会場のオムニは少し滑るので、以前使った時は初動で滑りまくって動けませんでした。足をつっかえ棒のようにきっかけにしてと意識しながらやると、滑らないし呼吸が楽でしたが、微妙につま先で蹴っている(僅かに滑る)感触の時も多かったです。この動き出しのやり方が悪いのか?左足で着地する左腰骨の上付近がかなり傷みます。ぎっくり腰の影響かもしれませんが><

相手がストロークであればかなりやれるようになっていることは実感できましたが、ネットプレー相手の場合、意識している時間がないせいか、無意識につま先で蹴って動き始めて滑りまくり、上手く出来ませんでした。こちらがネットプレーの時もエラー連発、上手く動けませんでした><
(中略)

小梅 2014-11-22 08:12:45


ーーーーーーーーーーー


「底の減っているシューズ」「砂の多いオムニコート」「ネットプレー」の組み合わせは、動き出しの練習にとても良いです。

(私は、ハードコート用の底の減ったシューズをオムニコートで使っていました)

足の場所は変えずに足を緩め、重心が移動した後に、足の位置を変えます。

重心が移動する前に、地面を蹴ってしまうと滑ります。

例えば、右に移動したいとき、腰の位置が右方向に移動する前に、左足で地面を蹴ると滑ります。

だからといって、「地面を蹴るのは絶対ダメ」ではありません。

身体が移動方向に傾いてた後(重心が移動した)なら、地面を蹴っても良いです。体重はもうその場所にはないので、蹴っても滑りません。体重がかかっていないので、蹴った足も苦しくないです(怪我しにくい)。

もちろんこれは移動のメインエネルギーではなく、補助的なものと考えてください。

滑りやすいコートで、滑りやすいシューズを使うと、自分の動きの善し悪しがハッキリします。

しばらく、その練習を続けると良いです。

ヒントです。

・動き出しで、どれだけ足の位置を変えずに、身長でボールが追えるか(身体を移動方向に倒せるか)
足の場所を変えないで打つことができないかなあ~と考えるのが良いです。省エネテニス。

・動き出しは滑らない、打球直前(打球前の最後の一歩)は滑る、打球直後は滑らない。
スタンスは、移動から打球までは広く、打球直後は狭く。
滑っても良い機会をハッキリ作ると、それ以外は滑らなくなるものです。

・相手が打球する前に(自分が移動する前)、身体を倒せるような状態(身体は高い状態)であったのか
「スタンスが広い=身体は低い」「スタンスが狭い=身体は高い」


それらができない場合は、スイングに問題があるでしょう。

動き出しにくい場合は構えが悪く、打った後の移動がしにくい場合はスイングが悪いというのも参考に。

ーーーーーーーーー

注意)オムニコートで滑って転ぶと、(足よりも)腕を怪我することが多いです。

「滑る=足にかかる圧力が抜ける」ので怪我はあまりないです。捻挫は少ない。

多い怪我は手首の打撲、突き指です。肘は擦り傷が多いかな。

転んだときに手を着いてしまうのが原因です。

転びそうになったときは、手を着いて堪えずに(手から地面に落ちたとしても)コロンと転がるほうが良いです。ラケットから手を離すのも大事です。