オリンピックで思うこと | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


テレビをつけると、どのチャンネルもオリンピックを取り上げています。

これを見て、一番違和感を感じるのは、

選手が良い成績を残すと、その選手の生い立ちから調べ出します。「家族に取材」「子供の頃に通っていた運動スクールに取材」「学校に取材」「これまでの練習の仕方」など。

どうして、良い成績を残した選手しか調べないの?

それだけ詳しく調べ上げることができるなら、「では、良い成績を残せなかった選手はどうだったのか?」と思えばいいのに。

負けた選手については、知りたくないの?

私は動きを教える立場だからなのか、そのような結果になった過程の差を知りたいと思ってしまいます。

みんなは、勝者の練習方法を知って「その練習をすれば勝てる」と安易に考えるようです。(こう考えるコーチは怠けています。これは、考えるのを止める方法でしかない。)

でもね、敗者は、それと同じ練習を2倍やっていたかもしれませんよ。

そうなると、その練習をしない(又はその練習が少ない)ほうが良い、ということになるかもしれません。

どうですか?

可能性はゼロではないはずですよ。みんな、このようなことは考えないない。私はこんなことばかり考えています。


いいですか、

良い悪いの判断の仕方とは、違いを知ることでしかできません。比較する必要があるということ。

みんな「それが良い」といっているけど、何との差を調べたの?

良いほうばかり見たい気持ちはわかりますが、、、。

良いほうだけを見て、「良い」と判断することができないことを知りなさい。

いろんなことを調べ上げる能力があるのに、大事なところを調べない(又は公表しない)のが残念です。オリンピックに限らず、いつもこのパターン。

本当に、人のためになるのは、何なのか?


私は「良い動き」をたくさん知っているのではありません。

私が知っているのは、一つの良い動きと、無数にあるそれよりも悪い動きです。