午後真っ只中、車内でラジオ聞いてたら、妙なカーチェイスがあるって報道してる。
なんかね、時速16km/hくらいでとろとろ走り続けてる男がおるんやて。
新しいマスタングのオープンカーで、ドアのとこに「Victory was over」とか書いて(なんやそれ…)、ちんたらちんたら走ってる。
通行人に優雅に手を振ったりして、あんたロイヤルファミリー? なんか余裕。
誰かが「あれ、酔っ払い運転かもしれへん」って通報したからポリスも駆けつけたんやけど、ポリスの制止を無視してひたすらパレードもどきな走りこき続けた。

いやぁ、高速でのカーチェイスはなんぼでもあるけど、じじぃみたいな運転って初めて聞いたわ。

ポリスは途中でスパイクを使ったらしい。タイヤをパンクさせるために。

「容疑者のマスタングはパンクしたようです」
「今まで時速10マイルで走ってたのが、パンクしたから4マイル(6.4km/h)へとさらに遅くなりました!」

迷惑やん、さらに。

「ポリスは万一のために武装してます」
「市民の皆さんは面白半分で近寄らないでください」

とも報道されてた。
そんなん言われたら、余計見に行きたくなるって。

エンシノ市に入るあたりのヴェンチュラ通り、もうすぐフリーウェイの405号通ってる場所に差し掛かるって情報から、地図で場所を探してみたりして。LAの北西部やわ。

で、結局その超低速カーチェイスは意外な終焉を迎えるねん。
ノロノロ運転してるマスタングの前にさささっと小走りに現れた一般市民らしき男が、車の前に立ちはだかるねん。←天安門事件?
で、マスタングは止まって、男同士なんか言うてたみたいでな。
容疑者は両手を挙げて、車から降りるねん。
一般市民らしき男が容疑者のマフラーつかんで、後方に停車したポリスカーへ容疑者を引っ立ててくねん。

あれぇ?
むっちゃ簡単に終わったで?
ポリス…恥ずかしくない?


いやほんま。
ポリスは容疑者を組み伏せて手錠かけただけやなく、容疑者を引っ立てた一般市民らしき男にも手錠かけたよ~。
「逮捕ではない」ってポリスは発表してたけどさ。

でもさ~。
そんなノロノロ運転やったら、周囲をポリスカーで囲みこんで、息を合わせて速度落として止めてしもたらええやんね。
容疑者が武器を持ってるかも?って心配あるにしても、容疑者はオープンカーにしとるねんから、動きわかるやん。

このアホらしいカーチェイスは1時間ほど続いて、おかげでベンチュラ通りはまったく無意味な渋滞が発生しとった。

今日からメモリアルデーの連休なんやけど。
かなりの人間が移動しまくってて、あちこちで鬼渋滞だの事故だの発生してる真っ最中やったんよ。

「ベガス行くなら、今すぐ、ただちに、即、自宅を出発しろ~!」

と、朝の9:40にラジオが言うてたくらい。
そんな日に、アホくっさいカーチェイスにのんびりつきあったポリス、かな~り市民に迷惑かけたわ。
それにしても、容疑者捕まえた男、えらい度胸あるな~。アメリカのカウボーイ魂見せてもらいました!

ビデオ観れるかわからんけど、一応リンク貼っといたるし~。
→『あっけない終わり

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