バーニー・サンダースって爺から手紙が来たわ。

誰やね〜ん?って日本に住んでる人は思うやろうけど、この人は民主党でヒラリー・クリントンと大統領候補者になるんを競い合ったんよ。

 

このサンダースが今回のお手紙で言う内容に、ちょっとうちは目からウロコ。

 

現在高齢者だけに適用されてるメディケアのシステムを、国民全員が使えるようにしよう

 

なるほど〜びっくり

それは今まで思いもせんかったね。

恥ずかしながら、あんまりメディケアのことは詳しく知らんねん。超簡単に言うたら、高齢者になったら加入できる健康保険で、日本の普通の健康保険に少し近いみたい。

 

さらにサンダースの手紙を読んでったら、色々書いてありますね。

  • 現存の保険会社はすべて不要→好きなドクターや病院を選べるようになる
  • みんな同じメディケア利用で、処方箋の費用が40%安くなる

この2つのところで、うちは「あ〜あ。目標をこんなけバカ正直に書いたらアカンやん…」て思った。

 

保険会社や製薬会社って金持ちやん。

既存のシステムでがばがば稼いでる奴らを「おめーら無しにします」っちゅーたら、彼らが総力あげて潰しにかかってくるに決まってるやん。

 

てなことを夫に言うたら、理想に惚れやすい部分が無きにしもあらずな夫は

「でも、この考えはエエやん。どっかからスタートせないかんやん」

やて。

 

せやから、正面からこういう金持ちモンスターにぶつかっても、玉砕して終わりやん。

夫はサンダースがせやから寄付してくれ、ってのに乗っかりそうな雰囲気なんやけどさ、その寄付が丸っと無駄になりそうなのがケチなうちには耐えられんのよ。←そこかい〜笑い泣き

 

例えば分厚い石造りの堅甲な建物にこもってる悪い奴らが邪魔やとする。

サンダースや夫みたいな理想に玉砕するロマンチストは、こういう建物にちっこい斧を持って壁をガンガンするようなもんやと思うねん。

ある程度は壁に傷が付くやろうし、周囲の人らも「お?やっとるな?」と認識するやろう。

でも結果は見えてる。

中で宴会してる奴らが大量の凶暴な番犬を回してきて、斧持ってても逃げてお終い。

 

ニーチェは「怪物と戦う者は、その課程で自らも怪物とならぬよう心せよ」て言うた。

 

難しいリクエストしてくるおっさんやなぁ…。

アメリカで利権貪る巨大怪物と戦うには、自分が怪物にならんと無理なような気がする。

 

怪物にならんとこうと思ったら、よっぽどずる賢く無いと無理。

先の例をそのまま使うなら、石造りの堅甲な建物の中におる奴らを騙して、家の扉を開けさせるんが最初にすべきこと。

それから中に味方を送り込んで、内部分裂させて殺し合わせるとか、中に爆薬しかけて建物から逃げ出させるとか、こっそり毒を仕込んでじわじわ死んでもらうとか。

もしくはその建物への補給を完全に断つような包囲網を気づかれんうちに作り上げるか。

 

ただ、こういうやり方は汚いしズルいやん。

みんなが「いいねおねがい」て賛同はせえへんやろ。

虎穴にいらずんば虎子を得ずとか、毒をもって毒を制すとか、肉を切らせて骨を断つとか、そんなやり方って民主主義ではなかなか取れない作戦やんね。

「可哀想」とか「そこまでするか」とか「う〜ん。もうちょっと他に何かやり方は」とか、そんな気持ちを心優しい(でも無責任な)人たちが思うやろうし。

 

てなわけで、今回もサンダース爺様の理想は理想で終わるんやろうな〜と。

理想を語るのはええよ。

でも理想を実行する道筋は決して綺麗やなく、むしろ汚物まみれちゃうかね。てか、高すぎる理想はすでに夢想?

しまいには「理想のためには何をしても許される」ってパヨクな勘違いしてしもたら、痛すぎて目も当てられんわ。

 

巨大利権を持つ奴らを敵に回すんやなく、彼らを懐柔して妥協させるような案が浮かべばヨロシイんやけどね、うちはそんなに賢くないから無理。

 

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