ずいぶん間が開いてしまいましたが(うまく考えをまとめられなかった)
リウマチが治ってしまったはなしーメンタルに目を向ける前に1の続きです。
そういえば、ラジオの人生相談で、こんなのがありました。
寝たきりの夫を介護しているが、つい罵詈雑言を浴びせてしまう、そんな自分が嫌、
ストレスで痩せて、身体はぼろぼろといったような相談でした。
どうも、相談者の方は、完璧な介護をしようと必死になっていて、
それができないことに、苛立っているご様子。
介護自体のお疲れとともに、たぶん完全主義的な性質が、
心身ともに辛さを増幅させているのでしょう。
そのラジオでの回答は忘れましたが、
そんな方に対し、もっと気持ちを入れ替えて、
気楽になりましょう、と言っても、
難しいのではないでしょうか。
そして、ここでは、
自分の心がどうで、身体にどういう影響を及ぼしているのか、
と考える以前に、
フィジカル面は、どうなっているのか、
感じたり、認知したりしてみませんか?
とご提案したいのです。
フィジカルに関して、意識的に働きかける方法として、
自律訓練法というのがあります。
「心が落ち着いている」「手足が重く、あたたかい」
「呼吸が楽である」「心臓がしずかに規則正しく打っている」
といったことを、意識的に、フィジカルにいいきかせて、
その状態に持っていく方法です。
あがり症の私は、これに熱心に取り組んだことがあります。
でも・・・できませんでした。
やはり、緊張してしまう状況になったら、手足は冷たく汗をかき、
心臓の鼓動は、早くなってしまいます。
だって、緊張して、ドキドキしたり、トイレに行きたくなるとき、
心臓を動かしたり、消化器を動かしているのは、不随意筋なので、
わー、ドキドキしてきた、お腹が痛くなってきたとわかっても、
それをコントロールできるとしたら、よほどの訓練がいりそうです。
そんなことより、もっと簡単なことはないのか?
ありました。
ドキドキしたり、汗をかいたり、トイレにいきたくなったり、
そんなことが気になるいっぽうで、
意識がおろそかになっているのが、
随意筋(身体を動かす筋肉)の方なのです。
そして、随意筋は随意筋だけに、コントロール可能なのです。
あなたが、心になんらかのストレスを受けたとき、
身体や声が震えている位はわかると思いますけど、
それ以外はどうなっているか、わかりますか?
わぁー、大変だ、焦る、悲しい、くやしい、かなしい、
腹が立つ・・・・
そのときに、自分の意識でコントロールすることができる随意筋は、
どんなか?
口はどうなっている?固く結んでいる?歯と歯は食いしばっていない?
ベロに力が入ってない?
目は?眉間がぎゅーっとなっていない?
肩は?いつもより上がっていない?
上げてしまっているのは、右の肩?それとも左?
手は握り締めていない?
お腹に力が入ってはいない?
足の裏で地面はちゃんと踏んでる?
胸がキューっと詰まった感じがするのは、
どこに力を入れているから?
身体はどっち向きによじっている?・・・・・
嫌なこと、大変なことで頭がいっぱいいっぱいのとき、
そういったことは、お留守になっていますが、
意識しようとすれば、どうなっているかは、わかるのです。
「ストレスで、肩が凝っちゃった」ということがあります。
ほんとうは、肩が、勝手に凝っちゃったのではありません。
手や肩に、自分が、力を入れているのに気づかないでいて、
それがコリとなっているのです。
手や肩に、力を入れているのに気づくことができたなら、
それをやめればいい。
ストレスそのものはなくならなくても、
ストレスに対するメンタルは変わらなくても、
随意筋へのいらない命令をやめる、という選択ができると、
ずいぶん、体は楽になるし、
コリや痛みの予防にもなる、
ひいては、
それが原因で起きうる病気も、防げるのじゃないかと思うのです。