不動産鑑定士実務修習修了考査対策&課題選び② | 『士』業で成功にトライアル中

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士業とは具体的には不動産鑑定士と土地家屋調査士ですが、様々な自己啓発本でロバートキヨサキ氏のいう『B』クワドラントが勧めてありますが、私があえて士業で独立した理由、そうなった過程、なぜ士業がよいと思うのかなどを書いて行きます。

平成28年度の不動産鑑定士実務修習修了考査が今週末なので、もう一回だけ実務修習修了考査対策を書きます。

直前対策というか、前もっての対策です。
修了考査は、自らが提出した課題について問われます。
その題材選びから修了考査対策は始まっています。
だから、論点の多い題材を採用しないことが一番です。

とても簡単な例えでいうと、旗竿敷地や変形地を題材にしないことです。
形状が悪いことによる減価の査定値(▲x%)のxとした根拠の説明が難しいものは題材としてやめたほうがいいです。
他にとても10,000㎡を超えるような大きな土地を題材にするのもよくないかもしれません。そんな大きな取引事例がないでしょ?1,000㎡代の取引事例から比準してたから1,000と10,000の地積の違いをどう考えたか必ず聞かれます。

自分が仕事で関わった題材を課題の題材にしたい気持ちはわかりますが、仕事で関わった題材が論点の多い題材なら諦めて他の題材を探したほうがいいです。
修了考査では基本的に楯突いたら落ちると言われています。
自分が仕事で関わった題材で挑んで、自分の自信満々の査定根拠を否定され、それに喰ってかかったら落とされると思います。
課題選びは慎重にしたほうがよいです。

他にも3手法の各価格の乖離が激しいものも突っ込まれるもとです。
乖離が生じやすい題材は築古です。
原価法の建物の減価修正を定額法でやってると収益価格と乖離します。
じゃー、積算価格を収益価格に近づけるために何か補正を加えると、そこもその補正の根拠を問われると思います。

私の行った対策としては、貸家は築浅物件で収益価格に積算価格が追いつくように土地の高い取引事例が多くあるエリアを使いました。そのエリアも、住宅付置義務や用途によって割増容積を受けれる地区計画のないエリアがよいです。

私の行った対策その②としては、自分の得意な住宅エリアでたくさん題材を作ることです。
地名も用途地域の指定状況も最寄駅も役所もよく頭に入ってるエリアから更地(住宅地)、建付地、借地権、底地、戸建住宅、借地権付建物(住宅)、地代の類型を採用してしまいます。
借地権や底地、地代は題材がなければ創造するのもありです。

私は、もしバレても説明のつく範囲の創造を行なって論点を少なくして挑みました。
※このブログを読んでマネして題材を創造してバレても自己責任でお願いします。※

その他の対策は、先日のブログで書いた修了考査で問われそうなことを内訳書の補足説明の欄に書き込んでしまうのがいいです。
公示の用途とか境界の種類とか覚えきれないものは、書いてしまったらいいんじゃないでしょうか。
ただし、書きすぎるとそこを突っ込まれる可能性もありますので、取捨選択が必要です。

以上、参考になれば幸いです。

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