平成29年度不動産鑑定士試験論文試験の内容について | 『士』業で成功にトライアル中

『士』業で成功にトライアル中

士業とは具体的には不動産鑑定士と土地家屋調査士ですが、様々な自己啓発本でロバートキヨサキ氏のいう『B』クワドラントが勧めてありますが、私があえて士業で独立した理由、そうなった過程、なぜ士業がよいと思うのかなどを書いて行きます。

平成29年度不動産鑑定士試験の問題見ました。
私は4年前のトップ10番以内の合格者ですが、今年の問題について、考察してみます。

鑑定理論問1は、最近の問題の中では難しい方ですね。
働きながらの受験生は見込地、移行地の定義や価格形成要因のところ、飛ばして暗記しちゃってるのではないでしょうか。
その場合、ほとんど白紙になっちゃいますよね。
最近の合格者を見てると不動産実務しらない人が多いですし、間口や地積の影響を書ける受験生は少なかったのではないかと思います。

問2は、改正論点なので基準しっかり暗記しとけば結構かけたのではないでしょうか。
この改正論点の暗記をおごそかにして、回答を埋めれなかった方は、合格者クラスとかなり差を空けられたと思います。

問3は、前半はカンタンですが、後半が難しいですね。
価格の諸原則に紐づけるところは、かなり迷ったのではないでしょうか。
ここは、回答バラバラになりそうなので、あまり気にする必要ないと思います。
小問3は、定義以外は不動産実務経験者でも解けず、鑑定実務経験者で、かつ、普段から貸家の評価をやってる人じゃないとまともに書けないですね。ここは、経験者有利で、結構差が開きそうなものの、そんな経験者も一握りでしょうから気にしなくていいと思います。

問4は、基準暗記していれば書けそうですね。難易度が高いといえ、書きにくい問題ではありますが、合格者クラスは基準の文言で埋めてくると思います。

演習は、どんな回答用紙なのか知りませんが、書きやすいようにしてあるのでしょうかね。
問題としては、鑑定未経験者にとっては書きづらい内容なのだと思います。
逆に、鑑定実務経験者でかつ大手で、3章案件を日ごろやっている人にかなり有利な問題だったのではないかと思います。
まぁ3章案件をたくさんやってる受験生は一握りでしょうから気にする必要はないですね。
(中小事務所だと3章案件はほぼない)

鑑定理論の問題だけ見れば、何年も受験している兼業鑑定事務所従事者にアドバンテージがあると思いました。
逆に、半年くらいしか勉強していない1回目の受験生にとっては、例年より厳しい問題だと思いました。
改正点については、経験者も未経験者も基準をちゃんと理解していないと大外ししている可能性があり、ちゃんと勉強して理解していた人の力が出せる問題であったと思います。

受験直後の皆さんは不安で仕方ないですよね。
私もそうでした。
私のブログが気休めにでもなれば幸いですが、過去の記事も参考になり得ると思うので、暇なら見てみてください。