まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「化鳥」泉鏡花

2014-04-19 22:03:45 | 読書のすすめ
今日も寒かったですね。

さて 泉鏡花の「化鳥」を読みました。

絵本 化鳥
中川 学
国書刊行会


本が好きで、どちかといえば読んでいる方だとも思います。
とはいえ当たり前ですが、小説だけに限ったとしても
読んだことのない作家の方が圧倒的に多い。

聞いたことのある作家でも、有名な作家でも
読んだことないままきてしまったものも多い。
中には、読みたいんだけど気になるんだけど 
きっかけがなくて読まなかった本もある。

泉鏡花はそんな作家のひとり。
ずっとセンサーには引っかかっていたのですが、読まずに来てしまった。

職場の同僚がそんな泉鏡花の本を読んでいたので、思い切ってお勧めを聞いてみた。
するとこの絵本「化鳥」を紹介してくれた。

この絵本「化鳥」は、泉鏡花が優れた作家であるのに
現代ではあまり読まれなくなってしまったので
「そんな彼の作品に生涯に一度触れて欲しい。」
と彼の生誕地金沢市がプロジェクトとして企画制作されたものだそうだ。

読んでみて、これはハードル高いわと思いました。
活字中毒症の自分が読んでも、かなり集中して読まないと意味が掴めない。
何度もいきつ戻りつしながら読みました。

子供の語りで進む物語であるのだが
子供が読んでもまず分からないと思う。
それとも意外と子供は理解するのかしら?
まあ、子供向けの絵本ではないと思いますが・・・

?が飛び交うまま、そのあとの泉鏡花の原文に突入。
数々の謎が解けました。
絵本にするために、文章が抜粋されており、
そのため分かりずらくなっている面もあるかと思います。
原文の方が俄然分かりやすく感じました。
プロジェクト失敗?

とはいえ、中川学の絵と表現力は素晴らしく
想像しきれないところを補ってもらったのも確かです。
泉鏡花の入門編としては、間違いなくお勧めかもしれません。

それにしても、不思議ワールドだわ。こりゃ。
よく幻想文学と称されますが、この世界に入りこむまでが大変かも知れません。

次はどれを読もうかなあ。
お勧めがありましたら、教えてください。


いがぐりおは 「化鳥」を何て読む?

「バケドリ」と思わず読んでしまったあなたは私と同類!
正解は「ケチョウ」。読めまへんがな。TT
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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