昼に何気にテレビをONするとBS3で「あいつと私」という映画をやっていた。
石原裕次郎、芦川いづみ出演、石坂洋次郎原作の青春映画。
1960年頃の作。
裕福な家庭で育った大学生の恋愛ストーリーに当時の安保闘争を少し散りばめたりした青春もの。
スポーツカーで大学に通い、親のベンツで夏休みの学生旅行。
こんな学生アリエネーザーと思いながらついつい最後まで見てしまった。(笑)
吉行和子の若いこと!
そりゃそうだ、50年も前の映画だ。(^^;
所得倍増計画、貧乏人は麦飯を食えと言う言葉が紙上を賑わせた時代。
あの時点から日本は右肩上がりに高度経済成長の時代に突入したのだ。
クライマックスと思えるほどの話もなく、ただ、
古き良き昭和の時代を思い出させてくれる風景のような映画だった。
そう言えば、ハラハラドキドキや、感動の涙、ドロドロとした愛憎劇
そんなものとは距離を置いた淡々とした映画って最近見ないように思う。
これも時代ということか。
さて、本日の一枚。見合って見合って。鳩相撲九月場所?(^^;
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娯楽映画ですから、お客さえ集めれば、それでいいんですが・・
「あいつと私」は見ていませんが、裕次郎の映画は、私もついつい見入ってしまう。
昭和30年代の家並み、車、人々の服装などを見てしまうからだ。高層ビルはなく、車も少なく、和服姿の女性もふつうに歩いている。言葉使いも、おっとりと上品だ。ストーリーよりも、そっちの方が面白いから、途中でやめられない。
昔、「政治家が演説をしても、女は聴いていない。ネクタイの色や柄を見ている」と言った政治家がいた。
今なら「女性に失礼じゃないか」と袋叩きだろうが、「それもいいんじゃないの、ネクタイだけ見て、なにがいけないの」というのもありじゃないかと思った。
人はちがうものを見ようとするからです。
われわれの中学、小学校は遠いところにあって、徒歩で50分くらいかかった。その長い通学時間、よく由美ちゃんと話をした。ウマが合ったというか、妹との話は物足りなかった。由美ちゃんのほうが、美人だったせいかもしれない。しかし性に目覚める前の、完全なガキ頃の話であります。
ある時、由美ちゃんが、父親に激しくぶたれて泣いている声、止めに入る母親の声が聞こえてきた。壁が薄い長屋でしたから・・。
裕次郎の映画を友達どおしで見に行ったから、不良になると父親が心配して、叩かれたそうだ。この手の映画は、父兄同伴が最低条件と中学の校則があった。
裕次郎っておそろしい影響力をもったやつなんだと漠然と思った。
今思えば、あれはなんだったんだろう・・です。
どちらの家にもお手伝いさんというか女中さんが居たのが時代を感じさせました。
東南アジアの国に行くとあの頃の日本の再現と思わせるシーンによく出会いました。
今はそんな事も無いでしょうけどね。
結局はノスタルジーの為せる技ですかねぇ。(^^;
確かにその由美ちゃんのころ、子供だけで映画を見に行くなんて考えられませんでしたねえ。
高校時代でもとにかく寄り道は絶対禁止でしたし。
真っ直ぐ家に帰れ、繁華街はうろつくな、とね。(^^;
そりゃいつの時代も言うことを聞かない子供は居ましたが、
今、多分そんなことは言われないはず。
絶対誰も聞かないのが教師も分かっているから。(^^;
高度経済成長とともに大人の威厳が無くなって行ったのかな。
取り戻せ、大人の威厳! な~んちゃって。(^^;