【No.196】高齢ゴルファーの片脚立位時間とランディング | ゴルフスイングを美しくして障害を防ぐRIPS!!(リップス)のブログ

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ゴルフトレーニングに人生をかけた理学療法士資格を持つパーソナルトレーナー、中村直樹のブログです。
プロゴルファーから初心者ゴルファーまで幅広くゴルフトレーニングを指導しています。
ここではゴルフに関する最新のエビデンス(科学的根拠)を紹介します。

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高齢ゴルファーは一般の高齢者よりも長く片脚立ちができて、

遠くへランディングできる。
Tsang et al.2010

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《中村の解釈》
以前に、高齢ゴルファーは一般高齢者よりもバランス能力が高いと紹介しましたが、

 

今回の研究は同じグループの先行研究で、

 

単純な片脚立ち時間や片脚着地動作(ランディング)の距離などを計測しています。

 

結果は予想どおり、ゴルファーの方が長く片脚立ちができるし、

 

遠くへ跳んで片脚着地ができるということでした。

バランス能力が高いということは様々な面で有利です。

 

転倒をしないということはもちろんのこと、

 

力の伝達やクラブコントロールなんかも効率よくできるはずです。

 

バランス能力は重心コントロールということになりますが、

 

カウンターウエイト

カウンタームーブメント

カウンターアクティビティ

 

の3つパターンがあります。

カウンターウエイトはヤジロベーのことです。

 

例えば、椅子に座っていて右手を横に伸ばして行くときに、

 

左手を横に挙げたり、左脚を横に伸ばしておくことでバランスを取ります。

カウンターアクティビティは筋肉の活動でその重心の移動を留めておくことです。

 

例えば先程の例でいくと、

 

右手を伸ばして行く際に左脇腹にある外腹斜筋が収縮して

 

転倒しないギリギリのところまで留めることができます。

カウンタームーブメントは側屈などの運動を伴うほどの

 

カウンターアクティビティが働くような状態のことです。

 

先程の例でいうと、右手をさらに横方向へ伸ばしていくと

 

外腹斜筋の筋力により体幹が左に側屈する運動がみられ、

 

物理的に質量を中心に寄せるため、

 

転倒せずに手をより遠くへ伸ばすことができます。

このように、バランスを取るといっても様々なパターンがありますが、

 

これらは脳が自的に選択して行ってくれています。

 

そのため、バランスの良い人というのは

 

運動のより効率の良いパターンを脳が適切に選択できる人であり、

 

力の伝達やクラブコントロールなども上手くできるだろうということが予想できます。

 

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