リスクの所在・・中国ビジネスのアドバンテージ! | 日中ビジネスすごろく道中記

リスクの所在・・中国ビジネスのアドバンテージ!

先日も、双方の国民のお互いの国に対する感情は悪いということを書きました。日本は嫌いだけど日本人は好きだとか、中国は嫌いだけど中国の人は好きだとか言うケースが結構あるということで、単純にアンケートなどの結果を受け取る訳にはいかないという事ですね。


国は嫌い、でも人は好き・・我が身を省みる


日本人93%、中国「印象良くない」 日中共同調査


私自身、中国ビジネス全体については、もう少し踏み込んだ感覚を抱いています。長く関わってきていますから、リスクも良く分かっていますし、こういうことが起きるという点では普通の日本人が想像もしないことを最初から想定しています。経験値が物を言う訳です。


そうやって考えると海外ビジネスのリスクというのは何なのかという事なんです。





昨今ではASEANや新たな国などがターゲットになっていますが、私に言わせると、良く分かっていないからリスクが少ない様に見える(私、ASEAN系もかなり詳しいですが、その私から見てという意味です)。知れば、リスクの多寡なんてのは中国などと大して変わりゃしません。


逆に中国の良い所は、これだけ多くの所や日本人が関わった結果、何がリスクでどういう事が起こるのかが想像がつくようになってきた。逆説的にはその結果としてより、リスキーに見える気がするようになってきたというのもあるのかも知れませんが、海外のビジネスはどこだって大変なリスクを背負っているものです。


10年以上前から同じことを言っていますが、実際には、中国のリスクなんてのは昔から変わっていませんし、かつてからそこに存在していました。それに日本人が気づかなかっただけなんですよ。


そう考えたらどうでしょう。どういうリスクがあるのかさえ分からない未開の地で頑張るのと、わかっている危険を避けながら事業構築するのとどちらが良いかという問題です。勿論、新天地にはバラ色の未来があるのかも知れませんし、先行の利というのもあるかも知れませんので、それは企業の考え方次第でもあります。但し、相当な苦労があるし、そこで頑張る人には本当に敬意を払うべき、そういうことを踏まえた総合判断です。


リスクという言葉の語源はラテン語の『勇気をもって試みる』ということで、ベースに知らないことに対するチャレンジがある訳ですが、何が危険かわかって対応することは既に、そのリスクを下げていることであり、知っていること、知識があふれてきたこと、問題点が見えること自体が既に中国でビジネスをするアドバンテージなのだと私は思っています。


人気ブログラ

ンキングへ

ブログランキングに参加しています。多くの人にお届けしたいので、ご協力頂けるようなら、是非、ぽちっと押してやって下さいませ。


※日中ビジネスに関するご相談、講演会、セミナーお受けしております。
講演会の講演依頼.com | 福田完次 講師プロフィール
中国ビジネスのご相談(無料です)や講演会の直接ご依頼はこちらまで