レビュー一覧は、こちらから。
ホは、泣きながら、カンチーム長に、自分が酷い事を兄に言った所為かもしれない・・・と打ち明けました。
この辺を探してみようか?・・・と言ってくれたカンチーム長と一緒に、ホは屋台やPCカフェなんぞを探しまわりました。
実は、兄が居なくなったと聞いたカンチーム長は、ファンチーム長にホの兄について聞いたのです。
そしたら、ホや母親は知らないだろうけど、ホの兄はお酒が飲めます・・・と、情報をくれました。居酒屋を探してみて・・・と。
カンチーム長を応援するような言い方に、立場を変えたのかと聞いたカンチーム長。
今、ホの家族の前に自分は顔を出せないからだとファンチーム長は言いました。
で、見つけたのです。
散々酔っ払って、道端でうずくまっている兄を。
兄は、亡き父の姿を見ていました。
怒りのあまり、兄に掴みかかったホ。
でも、そのおかげで気持ちはすっきりしたようで、兄に素直に謝る事が出来ました。
そんな仲の良い兄妹を、カンチーム長は嬉しそうに楽しそうに笑顔で見つめていました。
お礼を言うホを、カンチーム長は食事に誘いました。
何度も誘っているのですが、間が悪かったり会社の食事会が入ったりして、実現出来ていませんでした。
「俺は一見、物凄く怒りっぽく見えるかもしれないが、そうでもない。世界を凍りつかせたこともないし、少なくとも人を不愉快にする天才でもない。だから、一緒に食事しよう。」
その言葉を聞いたホは、まさか・・・と思いました。
カンチーム長についてもウェブで同じレビューを載せていたからです。
見て無いよね、見てたら私は半殺しに遭ってる筈・・・と焦るホでした。
初めてのデートにオシャレして出かけたホ。
カンチーム長は、ホと二人だけの時は、仕事の時とは正反対と言って良いほどの優しさなんです。好きだと言う言葉をさりげなく口にするし、優しいのなんのって
ホは、その優しさにも素敵な笑顔にも慣れないので戸惑いまくりです。
仕事じゃないんだから・・・と無礼講で行こうと提案したホ。
カンチーム長も了解し、ため口で話始めたホは、自分が倒れて病院に搬送された翌日、カンチーム長は体調を心配せずに怒ってた・・・と文句を言いました。
「倒れた私より仕事が大事?」
「違います。」
と、カンチーム長。こう言う無礼講の時でも・・・いえ、こう言う時は何故か、カンチーム長は敬語で話すんですよね。それがとても純粋に写るんですよね、私には あ、いえ、私が気に入っても何の意味も無いですが
「倒れたと聞いて心配してました。迎えに行けなかった自分が腹立たしくて。よりによってファンチーム長に先を越されました。俺である必要はないけれど、あの時はいい気分じゃなかったんです。」
正直な言葉を聞いて、ホは笑顔になりました。嬉しかったのです。
「私も。」
と、答えました。やっぱりあの時“チーム長が来る事になってる”と聞いて、カンチーム長が来てくれるものだと期待していたんですね。
少し素直になったホ。
少し近づいた二人です。
ホのことは、いろいろ知ってる・・・とカンチーム長。誕生日、兄がいること、憧れの先輩がいたこと、情に厚く分析好きで、すぐにデータに依存すること、彼氏と別れて1年・・・等々。
「その間、俺は嫉妬で怒りっぽくなりました。」
「いろいろ知ってますが、まだ知らない事があれば、知って行きたい。だから、俺たち、付き合いませんか?」
カンチーム長がkissしました。
ホは避けませんでした。
ファンチーム長の父が亡くなった事を知りました。
ホはお葬式に駆け付けました。このところ、ファンチーム長が病院に行くと言って会社を早退した事があったのですが、その理由が分かりました。
ファンチーム長は、ホを抱きしめ、泣きました。
それを見たカンチーム長。この時ばかりは怒りませんでした。
ホは、ファンチーム長の両親に可愛がられていました。
特に父親は、実の子のようにホを愛していました。
ホもそれは充分感じていました。だからこそ、最期の挨拶に来たのです。
そして、この経験でホは気付いたのです。
明日また家族と同じように会えるとは限らないということを。
母からしょっちゅう届く手作りのスープが、手つかずのまま部屋に置かれていました。既にカビてしまってて、食べられません。
その時、兄から動画が送られてきました。
母がホの作ったCMがTVで流れる度に、録画していたモノだそうです。そんな事一言も聞いた事がありませんでした。
それどころか、母は自分を兄ほどには愛していないと思って来ていましたからね。
母の愛情を自分は如何に分かっていなかったか・・・。
ホはその動画を見ながら泣きました。
そして、実家に飛んで帰りました。
突然帰って来たホを見て、母は驚きました。
ホは母に抱きつきました。大声で泣きました。母は優しく背中を撫でてくれたのです。それだけで十分でした。
ある日、ファンチーム長が、ホに話しがあるから、一緒に帰ろうと声をかけました。
その場に、カンチーム長もいましたが、何も言いません。
ホは、何と言って良いのか分からず、口ごもってしまいました。多分、カンチーム長に止めてほしかったんだと思います。
「断りましょうか?」
と、二人だけになった時、ホはカンチーム長に聞きました。
「何故俺に聞く。」
そうですね・・・とすねた顔で行こうとしていたホを引き留めたカンチーム長。
「断るのがそんなに難しいか?俺はキープかよ。」
ホも言い返しました。
「そっちこそ“一緒に帰るな”そう言うのは難しい?」
次の瞬間、その自分の態度を後悔したホは、カンチーム長の腕を取って謝りました。
「すみません。頭がちょっと混乱して・・・。」
「お前が混乱するのが一番頭にくる。」
と、カンチーム長。
これまた、きゃぁ~っな台詞ですよ。
カンチーム長が決心しました。
ホを渡したくないと、それには正直に自分の気持ちを伝えないと・・・と。
ホの家に行くと、ファンチーム長がホの手を取って立っていました。
カンチーム長は、二人に近づいて行きました。
ホがカンチーム長の元に来て言いました。正直に気持ちを話したから・・・と。
カンチーム長を選んだと言う事です。
ホは人を一面しか見ないで評価していた事に気付きました。
自分が知らない面を、人はたくさん持っていると言う事です。表面だけでは分からないということですね。
思った以上に楽しく面白い作品でした。
余計なエピソードを挟まず、ホの心情を細かく描写し、ありきたりに見えるけど、だからこそ共感できる感情の揺れが表現されていましたね。
そして何度も書きましたが、田代親世さんおっしゃるとおり、キム・ヨングァンssiがめちゃくちゃカッコ良かったと思いました。