内省的なボス OST (tvNドラマ) | |
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ロウンは、密かにファンギの生活を調べていました。
ずっとペントハウスから出ないなんてありえないわけで。どういう生活をしているのか、社員にも全く謎でしたからね。
だけど、朝見ると出かけた形跡があるし、ある時早出してみると、一人踊っている姿を見ちゃったことも。
社員と一度も一緒に食事をしたこともありません。一人で何かを作って食べていると思われるのですが、きちんと後片付けされていて、匂いもありません。
でもある夜、一人でスカッシュをしに出かけたのをキャッチ
声をかけました。
そしたら、ファンギはすぐに止めて、帰宅。
一緒にしようとか言っても、無視。
なかなかガードは固いです。
うっとうしいし、自分を知られるのも嫌だし・・・と言うので、ウィルに、ロウンを辞めさせてはどうかと何度目かの提案をしました。
そしたら、ウィルが、自分が育てたいから傍に置く・・・と言いました。
それは納得できないファンギ。3年前の事があるからね。
ロウンがファンギの傍をうろついているのは、自分が指示した・・・とウィル。
今回のパワハラ疑惑の事もあって、代表の個性とイメージの広報の一環だと言うのです。
愛情を込めて分析中だから、理解してやってくれ・・・と。
“愛情”と言う言葉に敏感に反応しちゃったファンギです。で、結局、自分の傍に置いておけ・・・と言いました。仕方ないからと。
だけど、ファンギの不安をよそに、ロウンはウィルに惹かれていってるようです。
明るくてカリスマ性があって、仕事もできて・・・と、惹かれない理由はありません。
『龍ラーメン』と言う会社の30周年企画の入札があるとか。
ウィルは、前もって『龍ラーメン』のチン常務と顔を合わせ、入札に参加させてもらえるよう頼みました。決して不正入札と言うのではなかったようです。
が、それをロウンから聞いてファンギはあまり良い感じは受けませんでした。
ロウンが、チン常務をわざとファンギが通ってるジムのスカッシュに誘い、二人を会わせた時、もうその気分は最悪に。
対人恐怖症&潔癖性なファンギは、チン常務と目を合わせる事も出来ませんし、ましてや汗でべたべたの手と握手するなんて、無理って感じ。
チン常務が大人な対応で譲ってくれ、じゃぁ、スカッシュでも・・・と言っても、完全に無視。
ファンギは、これが不正な接待とか裏取引の一環に思えたのかもしれません。だから、プレゼンの場で・・・と言いました。
でもね、チン常務にそんな気は全く無かったのです。
気に入ったロウンの誘いでもあるし、純粋にスポーツを楽しもうとしただけだったんですね。
激怒したチン常務が、ロウンに相手を・・・と言い、身体に触れながらあれこれ指導し始めるのを見たら、ファンギは怒りが湧いて来ました。
で、チン常務にスカッシュのボールを当てたのです。
大人げないと言うか・・・。
チン常務はファンギを告訴すると激怒。
ウィルが取りなそうとしても引きません。
ウィルは仕方がないので、ロウンの身体に触れた事をセクハラと言いました。チン常務に全くその気が無かったわけでもないので、お金を渡されると、黙ってそれを受け取りました。
でも、きちんと頭を下げたウィル。
この様子をロウンは見ていました。人のした事にも頭を下げる事ができる姿を見たのです。いっそう惹かれますわな。
ファンギは、この状況では公正な判断をしては貰えないだろうから・・・とプレゼンに参加しないと言いました。
でも、ウィルは、やってみないと分からないから・・・と説得。
「僕の顔を立ててほしい。」
そう言うウィルに、またそれか・・・とファンギ。
ファンギは感じていたのです。いえ、真実を見とおしているのかもしれません。
その言葉は、一見自分を犠牲にするニュアンスだけど、注目を受けたい無意識的な表現でもあることを。
自分への視線を代わりに浴びてくれて感謝してきましたが、危ないほどに視線を奪うのが問題だと思っているのです。それはジヘや妹のイス、そしてロウンの気持ちが奪われてしまうという意味でしょうね。
「お前は欲深すぎる。」
と、ファンギ。
ウィルはファンギの言葉にむっとしました。
自分は新しい部署サイレントモンスターを引っ張ろうとしているのに・・・と。
やり方は尊重するが、責任者は僕だ・・・とファンギ。社員は僕が守る・・・と。
どうやって?・・・とウィル。
今回のようにロウンが作ったチャンスを無駄にして、大事な時期に部下たちを無駄に過ごさせて・・・と。
ぐうの音も出ませんよ、ファンギ。その通りですもん。
部下に何の支持も出さないのですからね。で、先だって出したのが、『誰にも会わないように』という一言。部下たちは皆、意味不明ですわ。
「お前が有能なのは僕しか知らない。汚ない事は、僕が代わりにやってやるよ。チャンスを与えてやるから、お前は自分のやり方で実力を見せたらいいだろ?」
言葉だけを聞いたら、ウィルはファンギの事を本当によく考えていると思えます。でも、本心はどこにあるのかしら。
ウィルはファンギの妹イスと既に同居してるのかしら?結婚はしていないようですが・・・。
ファンギの母はそんな口ぶりです。
自分以上に息子のような雰囲気を見ると、ファンギが実家から足が遠のくのも無理は無いかと。
プレゼンの資料、原稿は、ファンギが全て一人で作り上げました。
そして、発表を行うのはタン・ユヒを指名。
ユヒは驚きました。出産休暇等でプレゼンは久しくした事がありません。おまけに、発表は翌日。
あれこれと理由をつけてファンギにしてもらおうとすり寄りました。
「僕には社員が必要です。母親じゃなく。」
その言葉、ユヒの胸に突き刺さりました。
ところがですよ。
翌日のプレゼン当日、ユヒが来ないんです。子供の体調が悪く、夜通し看病し、発表の準備もしていたため、寝坊してしまったんだとか。
こうなったら、出来るのはファンギしかいないとロウン。
嫌がるファンギを押し出したのです。他の社員も、背中を押しました。
ところが・・・です。
人の視線が怖くて、身体が硬直してしまうファンギに、プレゼンは無理。
気を失いそうになるほどの緊張で、言葉が出ず、結局、その場から逃げ出してしまったのです。
復讐に成功したのかな?・・・とロウンは思いました。
姉と同じ、いえそれ以上の苦しみを味わわせてやると思っていたロウン。でも、これは自分の望んでいた結果じゃないと感じていました。
部下たちは、ファンギの姿にショックを受けました。
これまで怪物とかいろいろ噂して恐れていた人物の本当の姿がこれだったんだ・・・という失望ですかね。
でも、ユヒは言いました。
原稿まできちんと用意してくれていたから、後は覚えて発表するだけだった・・・と。そしてその内容も、温かいものだった・・・と。
‘温かい家族愛’をテーマにしたプレゼンをするのに最適な人は、ユヒしかいないというファンギの人選も的確だったと言えます。
「久々に仕事をしてる気がして、ワクワクしたのに・・・。」
と、ユヒ。
自分が台なしにした・・・と情けなく思っているのです。
ファンギも勿論落ち込んでいました。閉じこもっていました。
社員を自分が守るとウィルに言い放ったのに、これか・・・と。
何度もロウンから電話が入っていましたが、出ませんでした。
あまりにも頻繁にかかって来るので出たら、かけてきたのは男性。
「仲間は預かっているから現金を用意しろ。」
‘’
慌てて駆け付けたら、なんとそこは居酒屋。
皆、酔いつぶれてしまってて・・・。おまけに現金決済しかしてない店なのに、皆、カードしか持ってなくて・・・。
だから、店の主人が仕方なく連絡してきたってわけです。主人を演じているのはチェ・デチョルssi。「運命のように君を愛してる」で、チャン・ヒョクssiの秘書室長を演じていたあの方。真面目な役なんだけど、ちょいと笑える演技が結構好きです、あたくし
ファンギは、完璧に酔いつぶれてる面々を、一人一人住所を告げてタクシーに乗せました。
最後はロウン。
その頃には、ロウンは幾分酔いが醒めてましてね。
ファンギが社員皆の住所まで把握してる事を知りました。そして、こうやって後始末してくれてることも。
「なんで隠れて後で見守るの?なぜ前から見ないんですか?」
何も答えられないファンギ。
「もしかしたら、見られないの?人をバカにしてると思ってたけど、ひょっとして怖いんですか?人に見られると必ず失敗するから?」
私はボスみたいな人をよく知ってます・・・とロウン。
誰もいないところに隠れて黙々とポジションを守る。私以外の家族はみんなそうなんです・・・。
そうしたところで誰ひとり分かってくれなかった。静かに見守ってるだけでは何も起きませんよ。
「見守るだけでは誰も守れません。」
そこまで呟いたロウンは、突然倒れて眠り込んでしまいました。
ファンギが抱きとめましたが・・・。