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殺人事件の現場で、新たな遺体が発見されたという衝撃的なニュースは、世間を震撼させました。
それだけではなく、厳重に管理されている筈の殺人事件現場に、未成年が出入りしていたということ、通報するより先に遺体の写真をSNSにアップするという道徳心の無さも、世間は驚くのに充分でした。
そして、遺体と思っていたのが、実はまだ生きていたと分かった瞬間、捜査中の警察も物凄く驚き、慌てて救急搬送すると言う事態に、現場は混乱しまくりです。
犯人を見た可能性大の被害者です。
警察は厳重に被害者の保護に努めました。
でもね・・・何者かが、既に手をまわして、殺そうとしてますよ。人工呼吸の管が抜かれているのが発見されましたからね。
ただ、この事は、看護師が不審に思いながらも、対処して、警察には報告しなかったため、問題にはなっていません。良いの?後悔することになるんじゃないの?・・・と思う私。
現場に落ちていた凶器の包丁を見たシモクは、少し前に、自分がシミュレーションした時に使った包丁だと察したようです。
と言う事は、自分の指紋がついたままかも・・・と。
被害者の身元を・・・となった時、シモクがあっさりとそれが売春関係の捜査で取り締まりにかかった女性だと言ったので、キム刑事は驚きました。
シモクの案内でミナの部屋に行きました。
鑑識作業が始まりました。
ハン刑事たちも駆け付け、現場の様子をチェック。
その時、シモクは、部屋ではなく、その周辺をチェックしていました。で、見つけたのです。被害者の爪のかけらを・・・つけ爪かしら?。
危険を感じて逃げ出したものの、その場で何者かに捕まってしまった・・・とシモクとハン刑事は判断しました。
また、先を越されてしまった・・・とシモク。
シモクの行動を読んでのことなら、かなりの恨みを持っているか、罪をなすりつけるためだ・・・とハン刑事。
シモクは、ミナの部屋に吊るされていた制服の写真をハン刑事に渡しました。
「もし、接待用の制服ではなく、本来の姿だったら、被害者は歩く時限爆弾だったでしょう。特定の男たちにとっては。」
シモクは、そう言いました。
だったら、静かに始末するのが普通で、あんな場所に置いたら、大騒ぎになることは明白なのに・・・とハン刑事が疑念を呈しました。
まだまだ謎ばかりです。
その上、被害者が名乗っていた‘クォン・ミナ’という素性事態が、偽だったということまで判明したのです。
本物の‘クォン・ミナ’は、ちゃんと生存していました。
事件はソ検事が担当することになりました。
被害者の身元が偽造だったこと、ソ検事は知っていたようです。イ次長検事にそんな言い方をしていましたよ。
なぜ、ソ検事が女性を追っていたその日に事件が起ったんだ?・・・とイ次長検事は言いました。まるで、ソ検事を疑ってるような言い方です。
ソ検事もそう感じたようですが、イ次長検事が言いたかったのは、そうではなく、ソ検事のやり方に何かミスがあったのではないかということでした。
で、ソ検事はシモクの名前を出したのです。
まるで、シモクがイ次長検事を追い落とすために、事件を重ねているというような言い方です。
イ次長検事は、被害者がすぐに見つかる場所に置いた理由、生かしておいた理由が分かりませんでした。
ソ検事は、それはもっと大きな罰を与えたかったのでは?・・・と言いました。それは、イ次長検事に対して?
ソ検事、権力者へおべんちゃらをつかってすり寄るただの俗人検事かと思っていましたが、何か彼にも隠された事実がありそうな気がして来ました。
この二人の会話を、シモクは聞いていました。
以前、ソ検事がしていたのと同じ、別の部屋から、窓越しに・・・です。
もし、自分を尾行していて、ミナの住所を知り、拉致したのか?・・・とシモクは考えました。ソ検事が彼女を追っていたその日に。
でも、様々な状況を考え合わせると、やはりそれには無理がありました。
拉致犯は、シモクとは別のルートでミナの住所を知り、あらかじめ待ち伏せしていたに違いない、シモクはそう結論を出しました。
そして、シモクやソ検事が被害者を追っていること、見つけ出すことも知っていたに違いないと。待っていたのだろう・・・と。
そんな内部情報を掴む事ができるのは、地検内部の者しかいない・・・とも。
監視カメラの映像をチェックした時、ソ検事が慌てて出て行く姿、それを追う自分の姿、そしてもう一人、ヨン検事が自分たちの動きを見ている姿が映っている事に気が付きました。
いた・・・とシモクは思いました。
すぐに、ヨン検事が、被害者を吊るす事ができるかどうか、力を試していましたよ、シモク。勿論、さりげない方法で。
無理っぽいです。
とうとう、シモクの指紋が凶器から発見されてしまいましたよ。
おまけに、犯人を見たと言う通報者まで現れました。シモクが無理やりミナの住所を聞きだした違法タクシーの運転手だと思われます。
報告を受けたイ次長検事は、シモクを問い詰めました。
まさか自分の出世を妨げようとしているのか?・・・と。
様々な証拠が、シモク犯人説を裏付けるモノなのに、何故イ次長検事は疑わないのですか?・・・とシモクは反対に問いました。
「それは、真犯人を知っているからですか?」
イ次長検事には、被害者と面識があるということを知っているとシモクは言いました。
出張先のホテルに未成年の女性を送ったパク・ムソンがイ次長検事を脅し、その後死んでしまった。そして今回はイ次長検事がずっと探していたその女性が死にかけた状態で発見されたわけで。
全てイ次長検事の仕組んだ事だとシモクが思っても不思議はありません。
でもね、イ次長検事は、女性とは何も無かったと言いました。
当時、パク・ムソンは窮地に陥っていて、問題が起るかもしれないと予想していたところに女性が来たようです。
罠だと察したイ次長検事は、女性を追い返したんだそうです。
シモクは、イ次長検事の主張は、女性が一旦口を開いたら、世間は信じないだとう・・・と言いました。
だけど、イ次長検事はきっぱりと言いました。自分は検事で、正義を守るためにここにいるんだ・・・と。
「俺は信じている。ここには二種類の人間がいると。守護者と犯罪者。法服と囚人服。どんな状況でも、断罪すべき部類とは違う。いくらもろくても他人は傷つけない。」
真実を語っているように見えました。
で、シモクは重ねて聞いたのです、答えてください・・・と。
一瞬、怒りが爆発したイ次長検事は、傍にあった書類をシモクにぶつけました。そして、言ったのです。
「殺していない。」
シモクは頭を下げました。
「失礼しました。お詫びします。」
その時、キム刑事がやって来ました。
シモクの指紋が発見され、通報者も現れたということで、事情を聞きに来たのです。
シモクは、ありのままに答えました。凶器についていた指紋は、先だってシミュレーションをした時についたものだと答えましたし、通報者の正体にも予想ができている・・・と。
イ次長検事の姿があるのを見たキム刑事は、丁寧な言葉ではありましたが、シモクが有力な容疑者だということは変わり無いと言いました。
ソ検事などは、シモク犯人説をそれとなく推し進めようとしているようです。
そして、とうとうハン刑事が被害者の身元を突き止めました。
やはり未成年でした。
で、なんと、パク・ムソンの息子と同級生だったのです。軍隊にいるという・・・。
つながりが見つかりました。
パク・ムソンは少し前まで、被害者の口座に決まった額を振り込んでいたのです。
ヨン検事がシモクに隠していた事実を打ち明けました。
死ぬ前の日、パク・ムソンに会った・・・と。一人でやった・・・と。
え?何を