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豊後森機関庫と豊後森駅~機関庫脇にはミュージアムも

2018-04-12 | 博物館・保存施設等

昨日大分県中津市で大規模な山崩れが発生、死者や行方不明者の発生も報じられる大災害となり、この山崩れに関してはニュースなどでも大々的報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。

不幸にもこの山崩れで亡くなられた方に対しては、この場からも冥福を申し上げると共に、避難勧告が発令され避難生活を余儀なくされている方も、早く日常生活に戻れる事を祈願するばかりです。

また中津市というと、JR中津駅やその周辺を連想する方が多いと思いますが、今回山崩れが発生した所は元々中津市域だった所ではなく、平成の大合併で中津市に編入された地域の一つで、中津~日田を結ぶ国道から少し脇道に入った一帯になります。

MAKIKYU
は今回の山崩れ発生個所には足を運んだ事はないものの、以前中津~日田間を結ぶ特急バスが走っていた頃に、柿坂など山崩れが発生した箇所の近隣を通過した事があり、土休日は全便運休となるものの、平日は柿坂~豊後森間を結ぶ路線バスも数本運行しています。
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ちなみに大交北部バスが運行していた特急バス(一般路線用中型車充当)は廃止されたものの、現在は代わりに中津~耶馬渓(旬菜館)と耶馬渓(旬菜館)~日田の2系統を利用し、2都市間を移動する事ができます)

また柿坂~豊後森間を結ぶバスの起終点となっている豊後森は、昨冬に足を運ぶ機会があったばかりですが、まだブログ記事は公開していませんので、今日取り上げたいと思います。

豊後森はJR久大本線のほぼ中央付近に位置し、かつては隣の恵良駅から小国線も分岐、機関庫もある鉄道の要衝として知られていた所ですが、現在小国線は廃止、また久大本線も大分自動車道開通などでローカル線化しているのが現状です。


豊後森駅に近接して立地していた機関庫は、本来の用途を終えても今日まで姿を留めており、近年近代化産業遺産認定や国の登録有形文化財登録などの動きもあってか、かなり注目される存在になっています。


機関庫は古いガラスが多数割れており、この修復に関しても現在検討中との事で、庫内には割れたガラスの破片などが散乱している事もあり立入禁止、外観見学のみとなっていますが、当面現状のままで外観見学のみとするの否かも気になる所です。


また国の登録有形文化財登録などが行われた後、福岡県内で解体予定だった9600形蒸気機関車も譲受、屋外静態保存ながらも非常に綺麗な状態で公開されており、希少な存在の機関庫に花を添える存在になっていると感じたもので、これだけのモノを維持していく労力も並大抵ではないと感じたものでした。


2015
年には機関庫近くに豊後森機関庫ミュージアム(入場料100)も開設、ミュージアム内には機関庫や久大本線の歴史などを紹介する資料などをはじめ、JR九州の車両デザインで知られる某有名デザイナーが描いた車両イラストなども多数展示されています。


そしてこの豊後森機関庫は静岡県沼津市周辺を舞台にした某有名アニメに登場し、伊豆箱根鉄道が楽曲に関連したラッピング電車も運行している「HAPPY PARTY TRAIN」の舞台にもなった事もあってか、ミュージアム内にはこのアニメの関連グッズも多数並べられており、
ミュージアムの方から伺った話では、ファンが陳列をお願いして持ち寄っているとの事でした。
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HAPPY PARTY TRAIN」ラッピング電車に関して興味のある方は、こちらをクリック(以前公開した記事へ移動)して下さい)

 

また豊後森機関庫や機関庫ミュージアムにも近接している豊後森駅は、駅舎内が近年リニューアルされて某有名デザイナーの個性が強く表れたものに改められています。


某有名デザイナーが関与した改装車両などに興味をお持ちの方であれば、駅舎内待合室なども一見の価値ありと感じたものでした。


そして駅前からは幾つかのローカルバスが出ており、一応玖珠町内と周辺一帯への交通結節点になっていますが、先述の柿坂~豊後森系統など土休日運休の系統も多い状況です。


訪問日は土休日でバス便の数も少なく、宮原線代替バスでも小型車で乗客の姿はまばらな状況でした。


駅ロータリーには入らず、駅前の通りを発着する九重町営バスに至ってはワゴン車での運行となっており、輸送力の小さい車両でも足りてしまう辺りは、路線維持自体が厳しい現状を実感させられたものでした。


ちなみに豊後森を走る久大本線も、昨夏の集中豪雨で橋脚流出などがあり、現在でも一部区間不通が続いています。

大分~福岡県境周辺の内陸部は最近、自然災害が頻発している感もありますが、MAKIKYUの訪問時も久大本線一部区間不通の影響で特急が軒並み運休となった事も災いし、平時に比べ観光訪問者もかなり少ないと伺ったものです。


MAKIKYU
が豊後森へ足を運ぶ際は普通列車(写真)を利用したものの、こちらも今春のダイヤ見直しで減便され使い勝手が悪くなっていますので、久大本線不通区間の早期運転再開(現段階では今夏予定)、並びに同線観光特急列車の運行再開などを待ち望みたいものです。



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