ほのかさんとの穏やかな日々。


たまには喧嘩もするけれど


それはそれで良いのであろう…




ある日


ほのかさんが何気なく言った。




「キラさんって頻尿だよね」











  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /


私はパソコンを打つ手をやめ、意味も無く立ち上がった。


ほのかさんは続ける。


「ハルンケアとか飲んでみる?」




ガタガタガタガタガタガタガタ



膝が震える。

動悸も早くなる。



私の振動で大地が揺れる。




ほのかさんはなおも続ける。




「泌尿器科とか行ってみたら?」






( ゚∀゚)・∵.グハッ!!





ついに


ついにこの日が来たか…



いずればれるとは思っていたが…


いずれは知られてしまうと思っていたが…




我が頻尿に気付くとはナンタルチアカンタルチア!


そしてそこを突いてくるとは、げに恐ろしきは女なり。


私のもっともナイーブで言われるとポッとなってしまう部分を煎餅片手に突っ込んでくるとは…





ぐぬぬぬぬ






ありがたき幸せ。





そう


いつかは行かねばと


いつかはこの頻尿と対峙せねばと思っていた。




それをほのかさんが背中を押してくれたのだ。


これも愛…



バリバリとせんべいを食べるほのかさんから愛をビンビン感じるぜ。






私は震える膝を押さえつけ、静かに席に座りなおした。


そして、震える指でキーボードを叩く。


カタカタカタ ターーーーン



『泌尿器科 痛くない ○○県』




ほのかさん、俺、行くよ。


必ず頻尿を直すよ。




行くは一時の恥


  漏らすは一生の恥






さぁ、行こう。


私は社会の窓をそっと閉じ


明日への扉に手をかけた。






続く