外猫を室内飼いにする。意外とスムーズに行くこともあれば、難儀する場合だってあります。
コロコロちゃんは、比較的スムーズだった、と言えるかもしれませんが、それなりにいろいろありました。
まず、先住猫の〈故)ゆいた君がいたため、すぐには室内には入れられなかったこと。
ゆいた君はほんの小さいとき、やはり外猫だったので、ウイルス系の病を抱えていました。
そのため、他の猫との同居には気を遣いました。
その猫への感染もそうですが、それ以上に、ゆいた君にストレスにならないように、と思って、様子をみていたのです。
その間、コロコロちゃんは、外に寝所をつくり、湯たんぽを入れて冬のあいだはすごしてもらいました。
ときどき、窓ごしに、ゆいたくんとコロコロちゃんの二人は対面していたのですが、実は、ゆいた君のほうが攻撃的で、姿をみると威嚇をしていたのです。
先住猫がそういう感じであれば、こちらとしては、ニューカマーを迎えるのはとても躊躇してしまいます。
もうしばらく様子をみてみなければ、・・・・・・と思っていた矢先。
ゆいた君は、持病が発症、ほんの短い期間で悪化し、あまりにも早く虹の橋を渡っていってしまいました。
悲しみにくれてしまいがちであった私と妻も、コロコロちゃんが元気よくけなげに、愛想をふりまくため、とても救われました。
1ヶ月ほどたって、コロコロちゃんを室内に迎え入れる準備をはじめました。
とりあえず、玄関や台所まで入ってくるようになり、そこでご飯をあげました。
時間にして数分から数十分ですが、やはり食べ終わると、お腹をだしてゴロン、ゴロンと転がります。
そうした期間を経て、あるときから1日、室内に入れてみました。
やはり外が気になるようで、窓のほうに足繁く通います。
夜は思いっきり、遠吠えのように、泣き叫びます。
トイレは、ソファやベッドなど、あちこちでしまくります。
いろいろと工夫したものの、なかなかトイレも覚えてくれませんでした。
少し期間が経って、ついに去勢を病院でしてもらうことにしました(これも賛否両論ありますが、私たちはそういう選択をしました)。
連れて行くために洗濯ネットに入れようとしたら、・・・・・・ふだんは人懐こいはずなのに、野生に戻り、唸りをあげ、必死の思いで足掻き、私の手は傷だらけになりました。病院行きは中止です。
一度そういう失敗をしてしまって以来、コロコロちゃんはとても警戒心が強くなりました。
自然なやりとりは今までどおり、ゴロン、ゴロンと転がっているのですが、何か私が手に取ろうとすると、凄まじい勢いで逃げ出すようになったのです。
1ヶ月くらい、このことを忘れさせるために、間をあけました。
(続く)
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