私たちが普段、日常的に使っているものの多くは、江戸時代頃に完成したものが多いです。
庶民の暮らしが完成した時代が、江戸時代ともいえるでしょう。
本日のブログでは、日常生活用品についてのお話をしましょうか。
江戸時代には、今日の人々にも好まれる食の多く、たとえば天ぷら、ウナギ、すし、そばなどが作り出されたように、日常生活に必要な品々も色々と作り出されています。
風呂敷のはじまりは室町時代ですが、定着したのは江戸時代です。
当初、お風呂に入るとき自分の着衣を包み、出る時にその上で身づくろいをしたことから、その名が生まれました。
他国においても、織物の作られる国では同じような使われ方をしています。
とても便利な正方形の布なのですが、昭和の使い捨て消費時代に、紙袋にとってかわられました。
現在、風呂敷は新たに注目されていますけれどもね。
タオルやハンカチの良いものが身近に使える時代、あまり使われなくなったものに手ぬぐいがあります。
江戸時代中期から盛んになったもので、タオルのように使うのではなく、頭にかぶる目的のもので、そのかぶり方も色々とありました。
両端が切りっぱなしのため、洗っても乾きが早く、清潔さが保たれるため、万能に使えたのですね。
手ぬぐいが江戸時代に流行した理由は、歌舞伎の人気役者が自分の柄を作ったからで、ファンが熱狂的に買い求めたそうです。
実は江戸時代というのは、庶民が贅沢な暮らしをするようになり、武士が町人にあこがれた時代でもありました。
幕府がそれをおさえるために、ぜいたく禁止令を何度も出したほどです。
町人は派手に見えないように、木綿の表に絹の裏をつけつつ、縞や格子など幾何学紋様を粋に着こなし、色遣いも茶や灰色など一見地味にしながら、粋さを楽しんでいたのです。
うちわや風鈴、すだれ、ござ、縁台、蚊帳、炭など、江戸時代にはじまり現代に生きている品は数えきれないほどあります。
和の日用品は案外便利なもので、キッチンにフードプロセッサーやミキサーがある現代でさえ、すり鉢は必要なのです。
西欧料理を食べる時ですら箸を使うことがあるくらいですから、箸がなくなることも考えられません。
和食の人気が高まると、当然調理道具も和ものが必要になります。
忘れている「和」の用品が、今日、役に立つかどうかを再チェックしてみたいものですね。
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