大変ご無沙汰しております
台風と梅雨による気圧と湿気のダブルパンチで
体調不良のうさぎさんが激増しており、飼育相談の対応に専念させていただいております
とはいえ、そういう時だからこそ、これ以上体調不良のうさぎさんを増やさない為にも、この時期の対応策をブログでご提案させていただく事も、わたしの大切な任務だと勝手に意気込み、今日はブログを書くことにしました
相談のお返事がすべて返信できていないのに申し訳ありません
さて、台風の気圧の変化についてのブログは以前書かせて頂きましたが
■うさぎさんも苦手な台風
https://ameblo.jp/kokoro-rabbit/entry-12299888521.html
今日は同じくうさぎさんが大の苦手とする梅雨時期のいや〜な湿気についてお話させていただきたいと思います
野生のうさぎさんは土の中で生活していて、土の中は外気温に比べて温度が低いのは確かですが、すごく湿度が高いのに、どうしてわたし達と暮らすうさぎさんはこんなにも湿度に弱いんだろう
という素朴な疑問がわたしの頭の中でグルグルしていて答えが出ていないのですが
それでも湿度が高い時に実際に体調不良になる子が多くなるのは確かなので、わたしの素朴な疑問はさておき(もしご存知な方や「こうじゃないかな?」という仮説をでもいいのでお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください)
湿度が高い事によってどうして体調が悪くなるのか、どういう風に対策してあげる事ができるのかを書きたいと思います
わたし達人間でも湿気の多いこの時期はカラダに「湿」を溜め込みやすいのですが、カラダを被毛で覆われ、更に汗をかく事ができないうさぎさん達は更にカラダに「湿」を溜めこみやすいとわたしは思います。
あまり聞き馴染みの無い言葉だとは思いますが、湿気の多い時期の体調不良の原因は、中医学的な呼び方で湿邪(しつじゃ)と言います。
湿邪には2種類あり、大気中の湿度が高くなる事によっておこる「外湿」と、カラダの中で体液が停滞している「内湿」の2つの要因があります。
まず、今回のテーマでもある空気中の湿度が高い状態「外湿」によって引き起こされる症状は、水分や体液がカラダの中で滞ったり溜まってしまう事で、いつもよりも元気がなくなったり食欲が低下するという形で「病気」とまでは行かないけど何となく体調が悪そうという形で現れます。
また、カラダにとって不必要な水分である「湿」は、気血の流れを滞らせ、神経痛や関節痛などの痛みを生じさせたり、他にも皮膚炎や外耳炎・膀胱炎などといった症状が現れる事もあります。
そしてもう一つの内湿とは、体内の湿気(水分)。
脾胃(ひい)の機能が低下する事で体内の水分代謝の異常が起こり蓄積された余分な水分です。
※脾胃とは・・・食べ物を消化・吸収して栄養や水分を全身に運ぶと同時に、体内の水分代謝を管理する大切な役割を担っています。
内湿は梅雨時期だけに限らず、もともと持って生まれた体質や食事などの影響から代謝が悪く胃腸の調子を崩しやすい(軟便など)という症状が現れる事があります。
そして、外湿と内湿はお互いに影響しあっていて、空気中の高い湿度「外湿」が内湿体質の子に特に影響を与えやすいと言えます。
上記の内容を読んで頂き
うさぎさんが湿度の高い環境で生活する事は、カラダにとても負担のかかることだと言う事は何となくご理解いただけたかな?と思います。
そこで
飼い主さんがうさぎさんの為にしてあげれる対策として、うさぎさんが生活しているお部屋の湿度管理に注意していただきたいのです。
その対策とは
とっても簡単な事なんです
湿度計と除湿機を買ってください
これだけ長々と書いておいて
答えはそれだけかい
っとツッコミが来そうですが
まず、お部屋(うさぎさんのケージのすぐそば)の実際の湿度をちゃんと確認すること
そして、エアコンの除湿機能ではなく、除湿機を置いてあげてほしいんです。
びっくりするくらい違います
除湿機があったら、本当に室内がカラッとして快適になります
人間もとっても過ごしやすくなりますし、過剰にエアコンを使う事もなくなりますので、電気代も安くなります
※気温が高い日は冷房と除湿機ダブルでお願いします
湿度計と除湿機を買ってあげる事で、うさぎさんの体調不良を未然に防ぐことが出来ると言っても過言ではありません
ぜひ
うさぎさんの為の湿度対策もお願いします
【あとがき】
今回は中医学的な観点から、うさぎさんと飼い主さんを悩ませる「湿」についてお伝えさせていただきました。
わたしもまだまだ勉強中の身ですので、中医学のプロの方が読まれると「その書き方はどうよ?」と思われるような点もあるかとは思いますがどうぞお許しください。
こういった事を知っていただく事も、愛するうさぎさんの健康長寿を目指す飼い主さんの一つの覚書として引き出しの中に入れていただく事ができるかなと思って書きました。
わたしもこれからももっともっとしっかり勉強して、皆さんに自信をもってお伝え出来るようにがんばりますね!