裁判のご報告 | 旭川市議会議員 穴田貴洋(あなだたかひろ)公式ブログ 「祖国日本と郷土旭川のために」Powered by Ameba

裁判のご報告

*あなだ貴洋・あなだ貴洋後援会より皆様へ

 

平成28年64日に、私の北海道経済に関する記事ついて、訴訟を行うということをブログ等に掲載させていただきました。その後、長い裁判を経て平成30327日に勝訴することができましたので、まずはご報告申し上げます。

 

今回の判決文の中では、①記事の中に事実と異なる記載が多数あったこと、②取材らしい取材も行わないで作成された記事であったこと、③私の社会的評価を下げるものであることなどを認定いただきました。

 

ただ、判決文の内容の中には、私としても納得のいかない認定があることも事実です。北海道経済社の方からは、既に判決において認容された80万円を支払いたい旨の連絡をいただいておりますが、私としては一部でも不正義が残るのであれば、きちんと司法の場において戦うべきではないかという気持ちがあり、悩んでおります。

 

特に、この判決においては、北海道経済社として80万円の支払義務を負ったことを理由に、北海道経済社による謝罪広告までは不要であるという判断が出されている点は、納得がいきません。

 

私にとって最も重要なのは、私を信頼して、市政への参加を託してくれた皆様との信頼関係です。北海道経済社の不当な記事によって傷付けられたこの信頼関係は、お金で買えるものではないと私は強く思います。その意味で、金銭的な賠償がなされることによって謝罪広告も訂正広告もしなくて良いという司法判断に得心がいきません。

 

また、北海道経済社が任意に自分たちの記事に誤りがあったことを掲載する潔さがあるとは到底思えず、やはり司法の場においてこの点を戦い、表現の自由を蔑にする報道機関の姿勢を正すことも必要であると感ずるところであります。

 

もっとも、私自身がこの点について、全く悩みがないわけではありません。

やはり裁判には時間も労力もかかります。私自身が、裁判に関与することによって割かれる力はあります。この力は、本来、市民の皆様のために使うべきものです。その意味で、一部に不満の残る判決ではあるものの、司法の場において「私に関する北海道経済社の記事が不当である」という主張が認められたことを以て、本件は一つの区切りとすべきであるのではないかとも感じています。

 

控訴期日は、来週水曜日です。私としては、その日まで色々な方々と話し、自分自身にも自問自答し、「何が私を信用して、市政に送り出してくれた旭川市民の方々にとって一番良いのか」を悩み、結論を出したいと考えております。

 

今日は、まずは、北海道経済社の私に関する記事内容が不適切であったという判決が出ましたことをご報告させていただきました。今後とも、皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

 

 

【平成30年4月11日追記】

平成30年4月5日の記事において、控訴について悩んでいることを掲載させていただきましたが、本日、控訴することを決意し、旭川地裁に札幌高裁へ控訴する旨の申立書を提出致しました。

認定された内容自体の一部に、私としては納得いかない面があるだけではなく、やはり北海道経済社が私に80万円を払えば、信頼関係を回復させるのに必要な訂正広告をする必要がないという判断に納得がいきません。

これではまるで80万円で市民の皆様との信頼関係が買えると言われているようなものだと感じました。

また、表現の自由を蔑にする報道機関の姿勢を正すことも必要です。虚偽の記事を掲載し、判決においてもそのことが認められたにも拘わらず、そのことを全く報道しない北海道経済という不誠実な報道機関に、強制的に訂正記事を書かせることが必要です。

そのため、上記の様な対応をさせていただきましたので、ご報告を申し上げます。

最後まで、真実を求め、正義のため、北海道経済に不当な記事を書かれ名誉を傷つけられた方々のためにも戦う所存です。

皆様のご支援を今後とも賜れれば幸いです。

 

 

【平成30年10月23日追々記】

平成30年4月5日に、私を誹謗中傷する北海道経済の記事に関しまして判決が出たことについて、ご報告させていただきました。

私としては、不満の残る判決ではありましたが、自分の不徳の致すところもあると考え、控訴などはせずにこれを私自身を磨く砂として置いておこうと思っておりました。これは、裁判には時間と労力がかかり、この時間と労力を私個人にだけ使うことが、私の政治家となったことの矜持に合わないとし感じられなかったためです。

しかし、北海道経済より旭川地裁の判決通りの賠償金の支払いがなされた後に、札幌高等裁判所への控訴がなされました。私は、相手が戦うというのであれば、受けて立つほかないと考え、この控訴に対応した法的手続を採りました。これにより札幌高等裁判所へ戦いの場を移すことになったのです。

この中で、裁判所から、和解勧告を受け、一度は、私も和解の方向性を検討しました。

しかし、これは、北海道経済を増長する結果となりました。あろうことか、旭川地裁の判決より有利な内容で、さも同社が正当な報道機関であるかのような権利を認める内容の和解案を提示してきたのです。北海道経済は、未だに私に対する誹謗中傷記事について正式な謝罪等を行っていません。

このような、他人の権利を守ることも知らない者が、自己の権利だけを権利権利と主張して要求することは許すことは、北海道経済が行ってきた卑劣な誹謗中傷記事に苦しむ方々に、北海道経済の不当さを裁判を通じて明らかにし、救済するという当初の目的に合致しないと心から思いました。

そのため、私が出した和解案は、最後通牒であって、のむのまないはあるが、妥協はないと旨の回答をし、札幌高等裁判所での和解交渉は終りました。

そして、平成30年8月2日、いずれの控訴も棄却するという判断がなされ、旭川地裁の判断は正当と札幌高等裁判所に認定されました。前回のブログでのご報告の通り、私としては、旭川地裁の判断に不満はあります。上述の通り、これも私の不徳の致すところであると心に決め、この判決を受入れることにしました。北海道経済もさすがに諦めたのか、今回は、上告という手段までは採らなかったようで、札幌高等裁判所の判断が確定し、本件は北海道経済の虚偽の誹謗中傷記事があったという認定が確定いたしました。

今回の裁判を通じて、私自身、まだまだ精進しなければならないことがあることを思い知らされました。また、政治家として必要なものとは何なのかということも改めて見つめ直すことができる良い機会となったと思っております。私は、全てのことに意味があり、そして意味を見出して行くことで人として、政治家として成長できると思っております。その意味で、今回の裁判で認められたこと、認められなかったことに意味を見出し、私を支援し、背中を教えてくれた皆様に少しでも多くのお返しができるように日々努力してまいる所存です。

皆様におかれましては、倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。