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カテゴリ:トルコ国内出張
国境の旅、最後はエルズルムでジャーケバブを食べた話だった。 エルズルムと言えば、食べ物だけでなく、キリム・コレクターの心躍る地でもある。 もちろん、昨今はエルズルムで何か見つかるわけではないけど、ここがあのサフキリムの生まれた土地であると思うだけでうれしくなるのである。 今は以前のように絨毯屋があるわけでもなく、たった一軒、オールド絨毯、キリムを扱う店があるのみ。 置いてあるものもイラン、コーカサス系のものがほとんど。 こちらもエルズルムに来たからって、エルズルムものが見れるとは思っちゃいないけどね。 旅を続けよう。 進路はイラン国境のドーバヤズット。 途中、遠くにアールダーが見えてくる。 アールダーはアララット山のこと。 高さ5137mのトルコの最高峰である。 ノアの方舟が漂着した場所とも言われている。 ドーバヤズットはイラン国境のゲートがある場所で、様々な民族が行きかう町。 国境の町が概してそうなように、小さなごちゃごちゃとした町であった。 ここでの目的はイサク・パシャ宮殿。 町の外れの岩だらけの崖の上に建つ、17世紀のクルド族長の宮殿である。 300を越える部屋から成り立ち、中にはハレムもある。 門や中庭のレリーフが見ものである。 きれいに修復されていて、宮殿の内部をくまなく散策した。 地下には牢屋があり、キッチン、ハマム、トイレなどもそのまま残っていた。 また宮殿からの長めも絶妙であった。 ドーバヤジットで泊まる予定でいたけれど、町の様子を見て、あきらめた。 国境の町だからホテルがないわけではない。 トルコ語で「痛みの山」という意味のアールダー。 アールダーを右手に見ながら、国境沿いに北上し、カルス方面へとクルマを走らせた。 にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 18, 2015 10:00:38 PM
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