GMA NEWS ONLINEによると、テロリストとの戦闘終了後にミンダナオ島マラウィを観光拠点にする計画を策定中であるとフィリピン観光省(DOT)が語った模様。

5/23からマラウィではテロリストとの戦闘が続いているが、その戦闘が終了すればマラウィを観光拠点にする計画があるようだ。現在戦っているマウテグループやアブサヤフ以外にIS関連のテロ組織がミンダナオ島に20グループ以上あり、反政府武装勢力もいるのに、いくら何でも楽観的過ぎる。

マラウィを観光拠点にする計画はBangon Marawiと言われ、100億ペソの予算を提案しているそうだ。戦闘や避難民の援助、町の復興に莫大な費用がかかるのにそんな予算がどこにあるのだろうか?もしマラウィを観光拠点にしても外国人だけでなく他の島のフィリピン人もマラウィへ旅行に行くわけがない。

この戦闘前にダバオへ旅行へ行くと言ったら、友人フィリピーナたちにダバオですら絶対に行かない方が良いと言われたのに。ルソン島や他の島のフィリピン人にとっては戦闘前でもミンダナオ島は危ないところだから行ってはいけない島だった。ましてやミンダナオ島西部なんて恐ろしすぎる。

5/23からのマラウィでの戦闘では500人前後のテロリスト(数十人の外国人テロリスト)が参戦していると言われているが、フィリピン国軍(AFP)はヘリコプターや戦闘機で空爆しているのに、すでに1ヶ月以上戦っている。

今回の戦闘だけでなく、他のテロ組織も掃討するのには一体どれぐらいの年月がかかるのだろうか?ミンダナオ島では1970年代からイスラム教過激派との戦闘が続いている。

ミンダナオ島だけでなく、マニラやセブ島などフィリピン全土へテロやゲリラの脅威が拡大するかどうかの瀬戸際なのに、マラウィの観光拠点化はあまりにも楽観的すぎる。フィリピンではテロだけでなく、政治家や役人の汚職や腐敗もあり、テロ組織や反政府武装勢力とも関係しているだろう。


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