過去の記事でご紹介した「自然でスピーディーなカットインのコツ!」なんですが、サッカー大学生さんからご質問をいただきました。
とても大切な質問だと思いましたので、「とも」と二人で動画を作ってみました。
カットインをスムーズにするためには、「高重心」「ヒザ抜き」「みぞおち抜き」のテクニックが必要です。
そこで、今日はこの辺の練習方法について、基本的な点からいろいろとお話したいと思います。
1.サッカー大学生さんのご質問
自分の今やっているカットインは左足で踏ん張るようなやり方なので左足を怪我してしまいました。
ぜひ、新しいカットインを身に付けたいです(^ ^)
そのためにみぞおち抜きと膝抜きを下駄を履いた状態でやってみたのですが、みぞおち抜きはお辞儀するような形になってしまい、膝抜きもこれでできているのかよくわかりません。ぜひ改善点を教えてください。
あと、高重心になってる時の感覚は本人はわかるのでしょうか?わかるのであれば、どのような感覚でプレーしているのでしょうか?
(コメント内容は一部省略しています)
2.高重心、みぞおち抜き、ヒザ抜きの関係
一本歯下駄トレーニングを続けて2~3ヶ月くらいすると、たいていの人は自然と高重心(胸重心)になるはずです。
特に、下駄を使い始めた最初のころ、トレーニングを終えて下駄を脱いだ後に歩いてみると「ふわふわ」した感覚があると思います。
これは全身の筋肉と骨格のうち、今まで使っていなかった部分が覚醒したサインです。
それと同時に高重心になるための第一歩だとお考えください。
なぜなら、先ほどの「ふわふわ」感は、あやつり人形のような無重力状態に似た感覚なんです。
まるで、ひらりひらりと軽い身のこなしをする牛若丸のようなものですね。
でも、この「ふわふわ」感は、いつの間にか当たり前のようになって消えてしまいますけど。
さて、ここで重要なことなんですが、一本歯下駄トレーニングの流れを理解してください。
1.一本歯下駄トレーニングを2~3ヶ月程度続ける。
2.リラックスしたプレースタイルが身に付く。
3.高重心(胸重心)に変化する。
4.全身の骨格と筋肉が使えるようになる。
5.みぞおち抜き、ヒザ抜きを自然と覚えてしまう。
(ただし、2~4までの順番はほとんど差がなく、同時並行だと思います)
このうち、特に2と3に着目すると、リラックスした状態で身体が使えるようになると、高重心(胸重心)に変化するということです。
先ほど、牛若丸の例をお話しましたが、ひらりひらりと軽い身のこなしをするためには高重心であることが必須ですね。
それに比べて弁慶は「どすん!どすん!」と、まるでお相撲さんのように低重心みたいですね(笑)。
実は、牛若丸のようなひらりひらりと軽い身のこなしって、みぞおち抜きやヒザ抜きにも通ずることなんです。
なぜなら、リラックスしたプレースタイルが身に付かないと、みぞおち抜きやヒザ抜きが出来ないからです。
ということは、一本歯下駄トレーニングで先ず最初に目指すことは、リラックスと高重心への変化!ということです。
先ずはリラックスと高重心への変化。
↓
次にみぞおち抜きやヒザ抜きを覚えるという順番が最適です。
こうしたことを踏まえて、最初に覚えるべきリラックスと高重心のことを詳しくお話したいと思います。
3.高重心の解説
少し長い動画なんですが、ちょっとお付き合いください。
リラックスと高重心が身に付けば、みぞおち抜きやヒザ抜きなんて簡単に覚えられます。
高重心で大切なことは次の通りです。
(1)胸のあたりに重心がある!というように意識すること。
(2)あやつり人形のような軽やかな動きが出来るようになること。
(3)S字のバネ作用を最大限に発揮するため、バネを上から押し込む働きが身に付くこと。
参考記事
高重心のメリットはドリブルだけではありません。
キックやトラップにも活かせるというふうにお考えください。
先ほどの牛若丸のひらりひらりと軽い身のこなし!って、スポーツにも通ずるものですからね。
ちなみに、動画の終わりでも説明していますが、高重心になった時の感覚は自分では分かりません。
いつの間にか、高重心になっている…というくらいにしかお答えできません。
でも、トレーニングを地道に続ける限り、誰でも高重心になるはずです。
リラックスと高重心が身に付けば、みぞおち抜きやヒザ抜きなんてへっちゃらです(笑)。
ぜひ参考にしてみてください
さて、次回は、みぞおち抜き、ヒザ抜きについての解説をします。
お楽しみにね
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