「葉隠」といえば武士道ですけれども
「死ぬことと見つけたり」というか、勝ち負けを考えずに「死狂い」すれば勝ちなのだと
カタキを見つけたとき、結果は関係ない、斬りかかって死狂いすればそれで勝ちなのだと
恋について
異性がいる場所に行ったら用が済んだらすぐ帰れ!
主君への忠勤が第一なのだから恋している暇はないはずだが、
万が一恋に落ちてしまったのなら想って想って想い死ね!
・・・とまぁ、色々言ったが根を詰めすぎるのも考えものだから
のんびり寝て過ごすのも悪くはないさ
等々・・、一見物騒に思えて実はそうでもないという
さて、後日談が続く「りりぽん先輩問題」ですけれども
「トロッコ問題」と「囚人のジレンマ」等々併せ持ったような道徳・哲学問題の様相を呈していますね
他にも色々詐称があるようですが、なによりもをなごとは見栄を張る商売にござりますれば
人情の面から責めきれないところもありましょう
「ドラフト」オーディション時の受験番号が「48」だったそうです
これも偶然とは考えにくいというのも決して荒唐無稽な推論ではないと思はれます
自分の人生だから自分の決定で自分の言葉で・・、とはいえ
「りりぽん」というキャラは「中の人」と、スタッフさんたちと、ファンの方々で作り上げてきた
ファンタジーであり一種の無体財産権であって、いわば準共有に準ずる財産権
、
その処分を中の人1人の判断で決定して、させてよいものではないのです
「結婚につながる真剣なものならOKだ」と秋元康先生はおっしゃっていたようですが、
これは秋元康先生個人的にはOKだ、ということにすぎないのであって
現場スタッフ、そしてファンの皆様方がどう評価するか?はまた別の問題であります
法律実務家の先生が「告知義務違反」で損害賠償請求できるのではないか?と
おっしゃっていました
りりぽん先輩の住所地は不明ですから、使用者責任として吉本興業およびAKSを相手取って、
ということかな?
さりながら・・・
ファンには推しメンのために投票しなければいけない義務もないし、
恋愛禁止を頑張っていれば必ず投票してもらえるわけでもない以上、
「恋愛をするとファンが投票しなくなる」という因果関係は
未だ社会的に確立されたものとはいい切れません
これをきっかけにファンになる方もいるだろうし、あまり、全く、気にしないファンもいるのです
それらはメンバーの個性によって相対的ですから、憲法上の権利である
プライバシー権を放棄させてまで購入者の「告知される権利」を保護する必要性は
利益衡量およびイベントの性質からして考えにくい
ゆえにメンバーに告知義務を課すことはできないと考えざるを得ません
結局のところ「恋愛禁止」というのはアイドルとしてのパフォーマンスである
笑顔、ダンス、歌、リアクション、わちゃわちゃ、こじらせ・・といったところから推認されるものであって
総選挙における投票券に付帯する権利とは
そういった表に現れるパフォーマンスを評価する権利にすぎないということです
そしてそれは前年の投票締切日から次年の締切日までに表現された
パフォーマンスに対して行われるものであって、りりぽん先輩のように、締切日後に表現された
事象については次年度以降の評価対象となるということです
裏を返せば、メンバーには詐称によって次年度以降の評価が低下し、干されたり、
卒業や解雇に追い込まれるリスクをとってファンを騙す権利があるということになります
そこは「アイドルという知的表現競技」における戦略のひとつと理解されねばなりますまい
だからよほど握手会に通いつめ「恋愛してないだろうね?」と確認して
メンバー側からも「絶対恋愛していない、だから○票投票して!」と懇請されながら騙される、
というような場合でないと不法行為とは言えないでしょうね
りりぽん先輩に「騙された」ファンの方々は今どうしているのか?
別のメンバーと握手しているそうです
いわゆるサンクコストと考えて、別の安心安全なUGNメンバーに新規投資するか、
坂道に移行するか、ももくろ、ハロプロ、たこやきレインボーetcに行くかするのが
精神衛生上からも妥当と思はれます