路上の人 | 10で神童15で天才20過ぎればただの人

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幼少期に将来を期待されて育った田舎育ちの男性が、不登校・自殺未遂を経て暗い人生に突入した日々を綴る日記...だったのが、鬱から立ち直り社会経験を経て旅人に転身し、現在はホテル会社の代表取締役となり多忙な日々を描く奮闘記になりました。

何が正しいか僕にはもうわからないんだ...という某主人公のセリフが頭で繰り返し繰り返し流れているゲイビアルですこんばんは。


記事を書く前に言っておくッ!
おれは今やつのスタンドをほんのちょっぴりだが体験した
い...いや...体験したというよりは理解を超えて...はいない、体験した

あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれはスーパーからの帰りに買い物袋を持って歩いていたと思っていたら
 いつの間にかビルの階段を登っていた』

な...何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなくは...ないからこの後書くよ

頭がどうにかなりそうだった...いや...既になっているのかも

催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもん以上にチャチな話だ

だが恐ろしいものの片鱗は味わったぜ...






【ピックアップ検索ワード】


‘三段峡’

改めてじっくり行ってみたいものです。


‘鳥居杉 恋愛’

鳥居杉って高知以外にはないのかな?
あそこと恋愛を結び付けられてもなあ...と思う。


















スーパー



つい先程の話。

衣料洗剤が切れていたので、普段行かないスーパーに買い物に行きました。
最寄りのコンビニの倍の距離、といっても1kmも離れていない。
でもルート上にあるコンビニをスルーしてまで行こうという気にもならない、そんな気力枯渇野郎ゲイビアルが、「コンビニでも揃うけれど洗剤ならスーパーにしよう」という大して説明する必要のない感覚から、今日はスーパーに行ったんですよ。


カロリーメイトが見付からない。


探し回って「....」な気持ちになった後、「ああ、まあ、カロリーメイトじゃなくてもいいよね。弁当2食ぶん買えばいいよね。コンビニと違って安いし、少しマシな味だし。」と、ちょっと無駄な時間を浪費した末、買い物をして外へ。
どうでもいい事をつらつらと考えつつ、元来た道を戻っていました。


と...そこへ...

















停車



歩く私の目の前に、寄せて停まる車。


「なんだよ迷惑だな...こんな所でよぉ...」


車道に出て通るには危険だし面倒。


僅かにあった隙間を抜けると...


















泥酔サンタ



地面に横たわる...人。


撥ねたわけではなさそうだ。
音もしてなかったし。


チラッと見たその瞬間、「きっとこの人は路上がマイホームなんだろうな」と思わせるものがあった。
そう思わせる情報を全身から発している60ぐらいのオッサンだった。
そのまま一瞥してスルーしようとしたその時...先ほどの車から人が降りてきた。


「大丈夫ですか?」


とオッサンに話し掛ける。
女性だった。
美女というわけでもないが、ブサイクでもない。

この状況に遭遇したゲイビアルにとって、車から降りてきたのは紛れもないmob。
路上で横たわるオッサンは、単なる背景に過ぎなかった。


足を止めてその状況を無言で見る私。
その女性は、オッサンに「家はどこですか?」と確認した。
どうやら連れて帰る気らしい。

オッサンは、指をさして「そこ」と言う。
女性は、「...お酒...かな?」と呟く。
病気や怪我ではなさそうだ。

路上生活者の殆どは、頭がアレだという話を聞く。
この人もそうなのか?
まぁ酒か薬かはやってそうだ。
薬は高いから酒だろうな。


その女性は、オッサンを助け起こそうとした。

私は無言で見ていた。
しかし、「ああ、これは手を貸すべきだな」と、ほぼ思考停止状態だった私も、手伝う事にした。


















男の一人暮らし



オッサンの指さすビルの中へ行き、部屋まで連れて行く。

階段下で、「ここでいい」みたいなアクションをされたが、そうはいかない、部屋まで連れ行こう、と肩を貸す。
部屋の前まで来て、また「ここでいい」とされたが、やはり万が一を考えると、部屋の中まで連れて行くべき。
オッサンがドアノブに手をかけたのを見て、「ああ、この部屋なのか」とわかった。

鍵なんかかけちゃいねぇ。

中に連れて行く際、タバコのヤニとオッサン臭の混ざった濃密な臭いに鼻をやられた。
どこかで嗅いだ事がある臭いだ...ああ、福岡時代か。


オッサンを部屋に送り届けた後、女性と二言三言話しながら道へ戻る。


女性:「ありがとうございました。1人だったら怖くてどうしていたか...」


そう言われても、私だって1人だったら、完全にスルーしている。

何だろう、こういう時って、何を思えばいいんだろう?
どうすればいいんだろう?
それすらわからなくなっている自分が居た。


女性は、車の鍵さえかけていなかった。


助けた理由は、見ていたら「突然倒れたから」だった。
あー、それなら助けるかもしれんが、車だったらスルーしてるかもな、私なら。
きっと地面こそ我が家な人なんだろうな、ぐらいで。


「お気を付けて」とお互いに言い合って、私は女性と別れた。
おそらく二度と会う事はない、そんな一瞬の人生の交叉だろう。
しかし、この出来事にドンピシャで遭遇した私は、こうも思わざるをえなかった。


20~30年後の自分の姿を見たようだ、と。
私が今のまま時を過ごしたら、あのオッサンのようになっているのだろう...。





【今日の歌】

ボクの空     矢野 真紀

なんかもっと、老人の孤独を歌った楽曲があったような気がする。
しょぼくれた陰鬱な曲を聞きたい気分だ。


死にたくても死ねず、あのような状態になってから数十年も人生が続くとか...人生って恐ろしいわ...あ...自分の場合既にそうなっているから、恐ろしいも何もないか。