今日は
中南米コンシェルジュの武内祐子です
今日は国による神様の捉え方の違いのお話。
西洋のキリスト教やイスラム教の様な一神教の文化と、
アジアの多神教文化の違いは、その国の人々の発想にも大きな違いを与えています
なのでその国を理解する際に、宗教観を知ってみるというのはとても理解が深まるアプローチとなります
しかも、大体の国の観光地は宗教の聖地や寺院だったりもするので、
ただ建物や聖像をキレイね〜と見て楽しむだけではなく、
その発想の元についても聞いたり、読んだり出来ると凄く面白い文化の違いを発見出来たりします
2月に行ったスリランカにもたくさんの聖地があり、その中のいくつかに行く事が出来ました。
中でも自分で事業をしているスリランカ人の友人3人の一番の関心事は商売繁昌
毎年、里帰りすると必ず行っているという、スリランカ随一のリーダシップと商売繁昌の神様・カタラガマの寺院に同行しました。
そこは仏教とヒンズー教が融合した珍しいスタイルの寺院との事で、新しい世界が広がっていそうな予感がプンプンしてきます
スリランカの政治家や事業家から崇拝されてやまない寺院とは、どんなところなんでしょうか
コロンボから車をチャーターして、所要約5-6時間。
カタラガマの町に到着。
巡礼の宿にチェックインし、チャイを飲んで一休み。
スリランカの方々は、寺院に行く前には丁寧にお供え物を準備するのは勿論、
シャワーを浴びて身を清め、白い巡礼服に着替え、神聖な気持ちで出掛けます。
私もこの日は白い服を借りて、夕方、ワクワクしながら寺院に向かいました
寺院の駐車場に到着すると、友人だという不思議な男性が登場!
その名もダイヤモンドさん
彼が何者なのかと聞くと、この寺院で働いている結構顔の効くおじさんだそうで、参拝客でどんなに混んでいても、彼と一緒だとファストパス状態になるとの事
なんだその仕組み…(笑)
そんなMr,ファストパス、ダイヤモンドさんの案内で寺院の中へ。
先ずは仏教の寺院に入りました。
その徳の高い王様から、ヒンドゥー教のカタラガマの神様に生まれ変わったとの伝説があるそうです。
だから仏教とヒンドゥー教がセットになった寺院となっているんですね
その後、暗くなってからヒンズー教の寺院へ。
ここは流石ヒンズー教と言うか、ドギツイ 煌びやかな神様に如何にもなサドゥー、そして不思議な縁担ぎのコーナーが次々と現れます
サドゥーからは額に灰を付けてもらえます。
ご本尊の館は、かなりハデな装飾に彩られ、参拝者からの沢山の
お供え物を次々に収める儀式が大音響の中、盛大に行われていました。
最初は私たちは一番後ろにいたのですが、ダイヤモンドさんの
鶴の一声で一番前に(笑)
その日はそんなに混んでいなかったのであまりダイヤモンドさんの本領を発揮する
場がなかったのですが、ここにきて彼が大活躍
私が写真を遠慮していると、大丈夫だよ、と言って私のカメラを持ち、どんどん
儀式の写真を撮影してくれるサービス精神まで
色々な館を巡り、それぞれのヒンドゥー教の神様に巡礼した後、
一番最後に凄く美しい女神の神殿がありました。
何この神様、めっちゃキレイ〜と感激していると、
「あ、彼女はカタラガマの愛人」とのこと。
え⁈ ちょっと待って、神様・カタラガマに、愛人が…⁉︎と驚いて聞き返すと、
ダイヤモンドさんはおもむろに、カタラガマ寺院の成り立ちを語り出しました。
それがもうあり得ない内容でして…
最後の最後に、私はここに参拝に来て良かったのか?と疑ってしまう事になるのですが・・・
長くなるので次回に続きます