「ニセ科学を10倍楽しむ本/山本弘」を読んで。ーーー
この本には数々のニセ科学が載っています。
「水からの伝言」,「ゲーム脳」、「買ってはいけない」「血液型占い」「アポロは月に行ってない?」「マイナスイオン、水で走る自動車、EM菌、ホメオパシー」
どれも見聞きしたことがあるものばかりなので、かなり世の中に浸透しているように感じます。儲かるのでしょうか?事実やホンモノよりも人を惹きつけ、儲かるのかもしれません。

「ホメオパシー」って聞いたことはあったけど、内容は知りませんでした。「ある病状を引き起こす成分を含んだ、めっちゃ薄めた水溶液をしみこませた砂糖玉を舐めると病気が治る。薄めれば薄めるほど効果が高い」 ですって?「薄めれば薄めるほど」って、なんじゃそりゃ。じゃあ“ただの水が最強”?

考え方や価値観は十人十色なのですね。 
「信じる者は、足をすくわれる」
でも、「人間には(そうだったらいいな)と、信じたい気持ちがあるんだな」と思いました。

作中とても印象に残ったのは
<科学は間違うが、ニセ科学は間違わない> 科学は間違えるが、それを正すことで進歩してきた。ニセ科学は間違えを認めない。」という部分です。
なるほどっ!
この本には出て来ませんが、世の中には「間違えを認めない」“ニセなんとか”が沢山ある(いる?)と思います。(間違えを認めないから進歩が無い?)
ボクは「間違えた時は、それを認めて謝ることができる大人になりたい」と思いました。

そしてもう一箇所印象に残ったのは
「<発酵と腐敗>は同じこと。人の役に立てば発酵で、逆なら腐敗と呼んでいるだけ。」という部分です。同じ現象を見ても、立場によって呼び方や意味が異なるということですね。

(何事も“ゼロか100か”で評価しないようにしよう。自分の目や心も含めて、常にちょっと疑うことを忘れないようにしよう)と思いました。
この本を読んで良かったです。

読んでいて、ボクの学校の先生のことが頭に浮かびました。
先生の口癖は「先生、間違ったことを言った?言ってないよね?!」です。夏休みあけに「先生はニセ科学ですか?そもそも先生は本当にボクの先生ですか?」と聞いてみようと思います。
そして「ところで先生。ボクは腐ってるんじゃなく、発酵しているのです。ボクは腐ったミカンじゃない。発酵してるんだ!」 と言いたいです。


三十数年後、ボクは人に騙されないアラフォーになります。   』 

(以上1001文字)


 
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