余計な事を言う・・・(マージー近況報告2) | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、マージーの報告です。
マージーを知らない方で知りたい方は・・・
マージー滞在記をどうぞ!!

1週間ほど前、義父母から電話があった。
最近は義父母から電話がある度に
ドキッとする・・・。
まさか・・・マージー・・・
と・・・。

今回はそんな報告ではなかったものの
いい内容でもなかった。

実は
マージー
あの便秘が酷くてうまく排泄できない状態から、
一度退院したものの
もう一度入院をした。

まずは、前回の退院で
何も問題が解決されないままの退院だったらしい。
まあ、本人が退院を強く希望していたので
仕方が無い。

今回はうまく排泄できないのに加えて
手足がむくんでいて
立てないのだそうな。
それよりも何よりも・・・
食べ物を受け付けなくなっていた。

だから、再度入院していたのだ。

もちろん、
入院先で「帰りたい」を連発していたマージー。
食べ物は相変わらず受け付けない。
食べてないとどうなるか・・・
老人の場合、食べてないとボケ始める・・・。
だから、マージーの記憶は曖昧になっていったよう。
そして、何より、食べていないのでやせ細ってしまい・・・
正直に、老衰していると言っていいだろう。

マージーの体は
生きる事を諦め始めた様子。
しかし、マージーはペースメーカーをつけている。
人工の心臓が
マージーを生き続けさせる。

うまく排泄できず水が体中に溜まり
食べる事を辞め
ボケ始めたマージー・・・。。

はっきり言っていい状況ではない。
マージーはそれでもなお
家に帰りたかった。
だから、クリスマスを前に
マージーは今回も押し切って帰った・・・。

この日の電話は
マージーが病院から
家に帰ってくるので
義父母がマージー宅で
待機していた間に話していた。

そして話している間・・・
マージーが病院から帰ってきた。
もちろん、救急車で帰ってきた。
救急車のサイレンとともに
マージーの帰宅を知ると・・・
マージー受け入れのため
一度電話を切った義父母。

この話しの間中、
私はもうマージーが長くないと思った。
マージーは96歳。
いつ逝ってもおかしくない・・・。

そして・・・
この状況に以前マージーと過ごしたからなのか
私が
マージーに何かできることはないか
何とかとかしてやりたい・・・
という気持ちが出てきた。

イギリスに帰ろうか・・・
そういう気持ちになって
チケットを探し始める。
するとクリスマス前の17日なら
少しマシな値段でイギリスに行ける事に気付いた。

もちろん、ピーク時のクリスマス前は
ものすごい値段なので、
家族全員帰れない・・・。

だから、イギリスに行くなら
この日がチャンスだった。

しかし、夫は行けない。
前回も話した通り
マージーが死なない限り
夫は休みが取れない。
だから、行くのは私と子供だけ。

問題は・・・
私達がマージーの所に行って
邪魔にならないかどうか・・・。
子供が小さいので
死にそうなマージーにはキツいかもしれない・・・。
子供達にも・・・・。

でも、何とか助けてあげたい・・・。
私に出来る事は何か無いだろうか?
その気持ちがその時は強かった。

だから、電話でどういう状況かを
詳しく聞きたかった・・・。

そして・・・
私はもう一度義父母から電話がかかった時に
余計な事を言ってしまう・・・。



「私に出来る事は何か無いですか?
もし、私がそちらに行って、迷惑になるなら行きませんが
もし、役に立つなら・・・子供達と行きたいと
考えています・・・」と・・・

今考えても余計な事を口走ってしまった。。。と
大反省・・。

マージーを助けたいと言う気持ちと
チケットが安いうちに行って・・・
という気持ちとが
こういう思考になったのだろう・・・。

その問いかけに
義父母の目は輝いた。

そして私に詳しい事を言い始める。
今、マージーは
完全看護体制で
自宅にいる。
さすが福祉の国。
家に数回看護婦が訪れ
マージーの面倒を見る人が
4人常に交代でやってくるよう。

つまり、私の助けは全く必要なく
全てが行われるよう・・・。
それに、マージーの家は狭いので
これだけの人達

私達家族・・・はキツい気がした。

何より、義父母もこの状態で
マージーを置いて
2時間かかる自宅に一度帰ると言う。

実はクリスマス前数日(22日から25日)に
宿を取っていた義家族。
ずっと前からこの計画だったよう・・・。
そこには義父母
義理の妹家族
義理の弟家族
義理の妹の旦那さんの両親・・・。
多くの家族が随分前から集まる予定なのだとか。
だから、今更キャンセルできないので
行かないといけないらしい・・・。
マージー死にそうなのに・・・。
さすがにクリスマス当日はマージーと過ごす義父母。
しかし、義父母だけ。
その内容を意気揚々と話す・・・。

義父母は私達がクリスマスに来るかもしれない・・
そっちのほうが嬉しいようで
勝手に私達の予定を言い始める。
つまり、私の意思は
マージーと最後まで一緒にいたいのに
そんなことはいつものように無視。
義父母は私達をこの集まりに
連れて行く気満々なのだ・・・。

子供達もその方が喜ぶ。
マージーは一日中眠っているので
子供達は退屈すると・・・。

確かに、一理あるが
クリスマスに参加したくて
イギリスに帰るんじゃない。
マージーを助けたいと思って
帰ろうと思っていた私は
この話しで一気に熱意が引く・・・。

つまり、イギリスには行きたいと思わなくなった。

マージーが完全看護だから大丈夫だと言う理由で
実の息子夫婦がマージーの側にいないのに
孫の嫁の私がマージーの側にいるのは
おかしな話し・・・。

それに
夫を置いていく事に抵抗が無い訳ではない。
夫はそんな事で文句は言わないが・・・
気持ち的に寂しいとは思う。
クリスマスと言う
日本で言う正月に家族無しの一人きり・・・
しかも仕事で休めない
しかも
新しい仕事でプレッシャーが大きいのに・・・
夫を残してイギリスに行く事に
かなりの疑問を感じた。

義父母はルンルンで
私達がイギリスに来たら・・・
という予定を話す度に
私は一気に行く気がなくなってしまった・・・。

マージーが死にそうなのに
そんなイベントに参加する気はサラサラないし
クリスマスに夫無しで
義父母と義理の妹弟家族と
過ごす気もサラサラない。
だから。。。
そのイベントに参加させられるなら
大金はたいてイギリスに行く気はない。

話している間にこの結論に達してしまった私。
そして、来るかもしれないと
勘違いした内容をガンガン話す義父母。
「一緒にクリスマスを過ごすために・・・
子供達のために帰っておいで」と・・・。

クリスマス当日、義父母は
さすがにマージーと1日過ごすようだが
その後も怪しいスケジュール。
つまり、イギリスに帰っても
私達はマージーといれるのは
たった数日だと言い切った義父母に
行かないという決意は固くなった。

こうして、余計な事を言ってしまった私は
イギリス行きの決定をしないまま
保留にした。

途中、マージーが私達に顔を見せたが・・・
マージーは私だと分かるまでに
1分ほどかかった。
多分、私がイギリスに行った所で
マージーはもう私を覚えていない可能性は高い。
ボケがかなり進行しているから
仕方が無い・・・。
私はマージーにとって知らない人、
アジア人のお手伝いさんと思われるのが
オチのような気がして
ここは義父母に任せようと言う
判断に・・・
つまりイギリス行きを見送った。

これを受け
夫との話し合いの結果
私達がイギリスに帰るときは
夫と一緒に帰る。
つまりマージーのお葬式の時だけにしようという
決定をした。

残酷だが
イギリスに行っても
マージーに何もしてやれないのが
現実なのだと分かった今
夫を犠牲にし
大金を払ってイギリスに行く意味が見いだせない。

夫曰く
あの時私達はマージーに
出来る限りの精一杯をやった・・・
だから、これ以上、出来る事は何も無い。
だから、今バタバタしている時に
イギリスに行く必要は無い・・・
と・・・

確かに・・・その通り。
それに
孫の夫が言うのだ。
夫に従おう・・・。

ということで
今回はイギリス行きを見送った私達、
当然、義父母はがっかり・・・・
そして、1月に予定していた
バーレーン訪問は・・・
当然延期。

しかし、その前に
私達がイギリスに行かなければいけない
可能性の方が高い。
できればマージーには長生きして欲しいけど
それはもう、現実的ではない。
だから・・・
できれば皆に見送られて
安らかに逝って欲しい・・・
でも、時期が時期だけに・・・
難しいのかもしれない。。。
と思う私なのでありました。


ということで
突然更新が止まったら・・・
イギリスに行ってると
思ってくださいね。