義妹の野望 義妹の訪問6 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて。。。
義妹の娘は魔の三歳児。。。
それに毎日翻弄されつつ
必死で子育てしている義妹。。。
だから、子供達が寝てからが
ものすごく楽しみな義妹。。

この日も
酒盛りは始まり・・・
話題は将来の事について。。。

彼女は先生だ。
普段はちょっと抜けた所がある
可愛い人なのだが
どうも、仕事はキッチリしている様子。

実は。。。
義弟も少し出世したようで
元々IT関係に強いので
その主任を任されてるとか。。

義弟の学校も
そんな大事な所を義弟に任せるなんて
思い切った事する。。。汗


まあ、でも、昔から
その系統はオタクなくらい知っていたし
大学もその系統の学科を卒業してるので
まあ、妥当な人選。。。

一方、義妹は。。
持ち前のバイタリティーで
色々な事を任されていて
教務やなんかを
一手に引き受けていた。
だから、イギリスのカリキュラムのシステムは
熟知しており、新人を指導する立場。
また、数年後に導入されるはずの
イギリスの新しいカリキュラム導入指定校に
なっていたから、他の学校の先生より
カリキュラムに関しては
一歩先に出ている人でもある。

さて、そんな義妹は
この1億円の家が駄目になったので
これからどうするのか
思案していた。。。

「どうしたら良いんだろうね・・
これから。。。
家をまた探してイギリスで買うべきか
どうなのかね・・・
なんか辛いな。。。」
そんなことを考えていた様子。

私は
「こういう、大きな事が駄目になったり
流れたりしたときは
次に良い事がある事が多いのよ。
今目の前にあるものより
もっと良い事があるから、
それが駄目になるんだと思う。
そうじゃないと前に進めないからね。

だから、きっとこれは
何かのサインよ。
人生の転機じゃない??」
と落ち込んでいる義妹を励ました。
まあ、噓は言ってない。

本当の事。

これをマイナスと取れば
果てしなくマイナスなんだけど
結局は「この1億円の家を買う」という
足かせがとれたのだから
何でもできるのだ。

これをポジティブに捉えれば
きっと良い方向に進むはず。
まあ、ポジティブじゃなくとも
前に進めば新しい何かに出会うしね!

私の励ましが
義妹の何かを刺激したのか
義妹はバーレーンに移って
学校を開く事を話しだす。

「イギリスはね、
もうすぐ統一のカリキュラムになるのよ。
イギリス本土でやってることと
海外のイギリス系のインターナショナルスクールが
やる事が同じになるのよ。
今は、大まかには一緒だけど
それぞれの学校で勝手に解釈してる事が多いのよ。
だから、それだとイギリスとの連携が取れないので
カリキュラムの内容のシステム化を
今国は模索してるの。
海外にいて、イギリスに帰ってきた時に
勉強に差がでないように。。。

私はね、その内容知ってるから
海外の何処ででも
学校を開けるんだけどね。。。」
とな、、

「おおおお!!!
いいね~!!
ここで開いてよ!!!
ここは、やたらお金持ちの親が多いから
儲かると思うのよ。
それに、みんな学校がなくてものすごく
困ってるのよ。
良い学校って言うのかな・・・

みんな普通の学校を求めてるのに
何だか違うのよ。

良い学校って言われてる所は
生徒選んでるから
良い学校に決まってるしね。。
その学校もイジメとか色々すごいみたいだしね。。

普通の・・
普通の学校が欲しいのよ!!
学校が生徒とか選ばなくて
行きたい人が行ける・・・
そんな学校。

あと、学校で子供達が学んで
成長できるようなところ。。

私が
イギリス人のやり手校長で売り出すの
手伝うからさ~!!

学校できたら
私も手伝うわ。
給食のオバちゃんは私が主任ね!
私の友達も引き込むからね!
食堂は大丈夫よ。」

と、よくわからないオファーで
義妹を何とか引き込みたい私。
もうね、背に腹は変えられない。
学校がないのよ。良い学校が。
何度、自分で学校を作ろうかと思った事か。。
(全く夢でしかないんだけれどね。。)

夫引き込んで
義母の名前使って
ついでに義母が以前の学校で
クィーンと一緒に写った写真なんか
宣伝で使っちゃて
何度、学校立ち上げさせようかと
思った事か・・・。

でも、義母はもうリタイアしていて
今更働かないだろうし
夫も今の仕事が忙しい。。

私じゃ、肩書きなさ過ぎるし。。

もし、義妹が来て
校長してくれるなら
全直でサポートするわよ!
子供達のために
母ちゃん頑張るわ~!!!

と一人盛り上がっていた私。

義妹もまんざらではなさそうで
学校を立ち上げるために
何が必要なのかを話し始める。
実は。。義妹は学校の立ち上げにも
大きく関わった事がある人で
何が必要なのか
明確に分かっていた。。。


まさに適任~!!


いや~ん!!
嬉しい~!!!


と2人で盛り上がって
その夜は更けて行った。。。


翌日。。。
あまりに酔っぱらって
何も覚えてなかった義妹。。汗

でも、色々話していたからなのか
頭の中がハッキリしたそうな。

義妹は次の日
シラフの時に
「私、校長になるわ。」
そう断言していた。


おおお~!!!
期待できる~!!
ここに来たら、文句なく校長よ!!!
もちろん校長よ!
貴方しかいないわ!
できるわ!!
貴方なら~!


こうして、私は義妹がここに来る事を
勝手に期待して
かなり心待ちにしていたのだが。。。







この数週間後
義妹が家に帰った後
義妹から連絡があった。

「ヒロ!
私、校長になったわ!」
とな。。


「え・・・?」
とビックリする私。。。


どうも、義妹。。。
ここで校長をすると言っていた事を
すっかり忘れてしまい
なんとイギリスで校長になる面接を受けて
校長に抜擢されたそうな。。
(これ、数日前の話し。)

ううう。
ここに来て欲しかったのに・・
もう望みが薄い~!!!
でもオメデタイ。。。
メデタイけど
私の夢が~!!!!
ううううう。涙


義妹の行動力のすごさに
驚きつつ
当分は今の学校のままという現実に
ちょっと落ち込んだ私なのであります。。