守るべきものを見失う大人 | 会計事務所応援 ブログ

守るべきものを見失う大人

みなさん、こんにちは。

 

今まさに大学アメフトの試合の反則タックル問題で、

選手側、監督・大学側との間において
“原因の所在”あるいは“責任の取り方”をめぐる
様々な議論が沸き起こっています。

 

また、被害者も加害者も
『学生』という弱い立場にあって、
組織が彼らをどう守っていくべきなのかを
問われている事件ではないかと思います。

 

ただ、

行ったこと自体は許されることではないものの
反則プレーを行ってしまった20歳の若者に、
私たちは“誠意ある責任の取り方とは何か”を
教わった気がしませんでしたか。

 

その一方で、本来彼らを正しい方向に導くべき
役割であるはずの大人が
あまりにも不誠実で、
守るべき対象を見失っている姿に
落胆したのも事実だと思います。

 

私自身も、このニュースをみて、

 

詳しく書くことはできませんが、遠い昔

新卒で入社して二年目の頃に、

元職場である大手企業において、


内容こそ全然違うものの
遥かに立場の上の役職の方から
あまりにも理不尽すぎるとある出来事について
目をつぶるよう指示され、

 

「君も社会人になっているんだから、
 わかるよね...」

 

と諭されて悔しい思いをした過去がよみがえってきました。

 

今振り返ると、その方にとっては
私のような入社二年目の若造の存在など無いも同然で

組織や自身の立場を守ることのほうが
はるかに優先順位が高かったからこその
対応だったと振り返ります。

 

社会人になってはじめて

“大人って嫌だな、汚いな”と心の底から感じたその出来事と

アメフトの事件が重なりました。

 

残念ながら、ビジネスの世界において
すべてがきれいごとだけで回っていくかといえば
確かに難しいのも事実ではありますが、

 

将来を期待されている応援すべき若者を
守るどころか、突き放し自らの保身に走る大人の姿を
一体誰が支持するのでしょうか。

 

残念ながら、会計事務所業界においても、

ベテランばかりで、
入社1年目、2年目の若者だけが次々退職していく
という傾向は昔から変わっていない気がします。

 

その背景には、前述したような事柄と

程度の違いこそあれ、
類似した点がいくつも見受けらえるのではないかと思います。

 

私もその一人ですが、

世の中が本格的な高齢化に向かっていくなか、
「若者をぜひとも入社させたい」
「若者に次の世代に担ってもらいたい」

と心から願う管理職や経営者の方は増えてきているはずです。

 

しかし、そんな大人が、
若者から尊敬されるどころか
軽蔑される環境が日常化しているようでは、

その願いもかなわないことでしょう。

 

弱い立場の人間に

悪行を指示するなどという行為は言語道断ですが、

 

尊敬されるまではいかなくとも、
「頼る」「頼られる」関係を築いていけるよう
やはり私たち大人は自分のことばかりを考えるのではなく
進んで若者のお手本にならなくてはなりません。

 

本当に守るべきものを見失っている大人は、
格好悪いですよね。

 

みなさんの周りではいかがでしょうか。

 


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