古巣に「感謝する人」「唾吐く人」の違い | 会計事務所応援 ブログ

古巣に「感謝する人」「唾吐く人」の違い

みなさん、こんにちは。

 

これまで勤めてきた会計事務所を退職して
独立する、転職するとなった場合、

元いた職場、とくに所長先生と
良い関係を築きつつ新天地へと旅立っていくケースは
大変残念ながら、
私がこれまでに見てきた限りとても少ない気がします。

 

少し前のことになりますが、

ある職員さんが転職した先に
元担当先企業が数件移ってしまったことを知った
元職場の所長先生が

オフィスに怒鳴り込んで来たというエピソードを、
私はいくつかの事務所でお聞きしたことがあります。

 

そこまで極端なやり取りは少なくなったにせよ、
辞めてからのいざこざは今も昔も変わっていません。

 

「立つ鳥跡を濁さず」とは言いますが、
顧客の取った取られた騒動も含め、
この業界で揉めずに辞めるということは、
寿退社や定年退社のような性質のもの以外、
難しいことを痛感します。

 

やはり大企業と違い、
一人空いてしまった『穴』をそう簡単には埋めることができない
中小零細会計事務所にとって、

辞めることになった原因はともかく、
退職者への恨みというのは、
避けられないものなのでしょうか。

 

当然、退職した方も、
みなさんなかなか“心晴れやかに”とは
いかないことだと思います。

 

ただ、独立あるいは転職した後、
古巣に対して感謝できる人、
唾を吐くような言動をする人
それぞれセカンドキャリアに
差がついている気がしてなりません。

 

どんな仕事にも不平不満はつきものですが、
いつまでも古巣の悪口を言い続ける人物に
あまり成功者はいないのではないかと
私はこれまでの経験で強く感じます。

 

一方で、
不幸な出来事が退職のきっかけになったにせよ、
それまで経験を積ませてくれた、
自分を鍛えてくれた古巣の存在に
感謝の気持ちを述べられているかたのほとんどは
大抵今の仕事でうまくいっているのです。

 

うまくいっているから
感謝の気持ちが生まれるのか、
あるいは日頃からの他人への感謝の気持ちがあるからこそ
いまの仕事がうまくいっているのか
その順番はわかりませんが、

 

悪口を吐く本人の気持ちはともかく、
それを聞いている周囲は
決して気分の良いものではありませんよね。

 

私自身も、一度転職をしておりますが、
退職時の上司や周囲との人間関係は
いま振り返ると決して良好なものとはいえず、
事実退職することになった
原因の一つと言えなくもありません。

 

しかし、
自身が組織をまとめる立場となった今、

未熟であった私のような部下の言動に耐え、
厳しく指導してくれたことに対して
とても感謝していますし、
退職してから何度も足を運び、
お会いさせていただく機会もありました。

 

人は誰でも一人きりでは、
決して成長できないのだと思います。

 

だからこそ、古巣に唾を吐くような言動は、
本人のためにも周囲のためにも
極力避けるべきではないでしょうか。

 

近頃では、転職サイト等で、
元職場の悪口を匿名で書き連ねる職員さん増えていると
先生方からお聞きしたこともあります。

 

実名を晒す危険がないことから
鬱憤を晴らしたい気持ちはわからなくもありませんが、

 

本気で劣悪な状況を打開したいのであれば、
退職などせずに
その場に留まって堂々と改革に踏み出すか

そうでなければ転職先でそうならないよう努めれば
良いだけのような気もします。

 

私たちは神様でも仏様でもないのですから、
まったく他人の悪口を言ってはいけないわけではありません。

 

でも、せめて悪口や小言は相手に対して
「愛情のあるもの」に限るのがモラルではないでしょうか。


このところ職場が
人間関係でギスギスしている事務所に
遭遇するケースが増えましたが、

 

やはりコミュニケーションで一番に基本となる、
「相手に感謝する」「相手のことを認める」ということを
双方で行うことが何よりも大切ではないでしょうか。

 

ここで書くことのできる内容ではありませんが、

このところ、業界のなかで
あまりにも古巣に対して礼を欠くような
出来事が多すぎて閉口してしまいます。


お客様から業界全体への信頼が損なわれないように、
最低限のモラルをもって対応してもらいたいものです。

 

 


にほんブログ村   税理士 ブログランキングへ   F2ブログランキング
良かったら、毎日1回クリックしてください。