先週末は、とある植物についてビジネスショーがダウンタウンで行われていました。

Trudeau首相の公約通り、解禁に向けて業者がビジネスチャンスを狙って開催しているのですが。。。

 

現状、カナダはシェルを始めオイルメジャー数社がサンドオイルの産地であるアルバータから逃げてしまい、失業者が増えモロに影響が出てきています。普通に考えても、石油価格が下落しているのに、精製しなくてはいけない(その分コストがかかる)サンドオイルに見切りをつけたのかもしれません。。

 

Trudeau首相はリベラルなので、経済政策をあまり期待できません。

そこで、この植物の解禁ということなんだろうなと思っています。医療用としてはすでに使用を認めているのですが、嗜好用の解禁がそこまできています。

 

そのことを新時代の幕開け、と取り上げている方もいるみたいですが、そんなフワフワした話ではなく、先に述べたように経済的な理由が大きい。

 

新しく産業を立ち上げて、エキスパートを探し、従業員を教育し、工場やら流通やらを構築して時間やコストをかけるより、草を育てて売ったほうが安くつくし、需要も非常に高い。タックスもがっつり取れます。そのうち世界中の旅行者に向けてツアーを組む旅行会社も増えてきそうです。

 

ところで、この植物はとても海王星的です。海王星は夢や希望を司る星です。芸術や音楽、スピリチュアルな意味もあります。

その一方で、幻、うそ、詐欺、ドラッグ、放浪者、隠遁生活といった意味も持ち合わせます。

 

2012年で長く続いた一つの時代が区切りを打ち、次の時代への準備期間が2013年から2016年でした。

そして、今年から世界は二通りに顕著に分かれていくと言われています。この植物の解禁は、このタイミングで来ました。去年でも来年でもなく。スピリチュアルな時代到来〜♪と浮かれてもいられません。

 

この植物は吸引すると幻覚作用をもたらすのはご存知だと思いますが、いつでもどこでも夢を見ているように気分が良くなるなら、需要があるのもわかるでしょう。

 

まして、この不況で明日が誰にも見えませんし、若者は大学を出ても就職が見つからない。カナダは日本と違い移民の多い国です。企業は、特に技術系はコスト重視で経験豊富な移民を雇いたがります。このご時世、大卒を一から教育している時間などありません。

先の見えない不安を紛らわせたい気持ちからこの植物を購入する人も少なからずいるでしょう。

 

 

個人的には諸刃の剣だと思っています。扱い次第で薬にも毒にもなる。

ニュースで見た解禁賛成者が言うには、この植物は依存性がないから安心だそうです。

でも、本当にそうでしょうか?

 

依存は心のありようから発するものです。ショッピングとか、恋愛やネットなどはそのもの自体に依存性はないのに、人は依存症になります。一瞬の快楽を得るために人は繰り返し同じことをしてしまう。見たくないものを見ないために。

 

 

 

みんな、夢を見ていたい。

永遠に覚めない夢を、ずっと。

 

夢を自分の力で作って現実にしていくか、刹那に消える幻を求め続けるか。

 

2つに分かれる世界とはそういうことなんじゃないでしょうか。