アダルトチルドレンの回復に不可欠な要素③ | きららの心理

きららの心理

アダルトチルドレン専門カウンセラー
心の在り方について綴っています

アダルトチルドレンの回復に不可欠な要素とは何かということで
今回が3回目になりました

①には自分の過去に何があったのかを知り、自分を育て直す
②には「気づくこと」 それは心の底から実感すること
このように書いて来ました

①はこちら
②はこちら

今、過去をどのように思えるのかが大切なことであり
自分を育て直すためには、過去の出来事や思いをどのように解釈出来るのかが重要なことです
そして その過程において「気づき」 があります

気づくためには何が必要かというと
自分の思考のクセや考え方を知ることです

3回目の今日は
この思考のクセや考え方についてお話ししていきます

「現実とは自分が思っていることが目の前で起こっているに過ぎない」
どうしてそう言えるのかというと

例えば
悲しいと思うこと
辛いと思うこと
楽しいと思うこと
嬉しいと思うこと
これは人それぞれ違います

同じ出来事を見ても ひとりひとり自分の解釈で見ています
だから 現実に起こっていることというのは
すべてが自分の思いの中にあるものが現われているということになります
自分が現実を創っているのです

何を良いと考えているのか
何を悪いと考えているのか
何を好きと思っているのか
何を嫌いと思っているのか
何をダメと思っているのか
何を許すと思っているのか
何を許せないと思っているのか

すべては 自分が信じていることが自分に起こっているだけであり
それがあなたにとっての現実になっています
その出来事の解釈によって苦しくも辛くもなり、楽しくもなっていくのです

うつ病の多くの場合には認知の歪みが見られます
そして アダルトチルドレンにも認知の歪みが多く見られるのです

認知の歪みとは
出来事そのものではなく、自動思考と言われている その時に浮かんだ思いにより
不快で苦痛な感情を生み出し 気分 感情 行動に影響を及ぼします

物事のマイナスな側面にとらわれ 否定的な考え方をしてしまうので バランスが取れない思考となります

歪みとは偏りであり バランスが崩れている状態なのです

認知の歪みには10項目があります
その詳細はこちら

出来事が起った時に自動的に浮かんでくるというのは
もともとその人なりの考え方や思いがあり、それが自動的に浮かんでくるわけです
持っている考え方や思いがマイナスな面にとらわれ 執着していくために苦しくなっているのです

自分の思考がバランスを崩しているかどうかはなかなか気づけないものです
どのような思考からマイナスな思いや否定的な思いを強く抱えているかは 10項目にどれが当てはまっているかで自分の思考のクセを知ることが出来ます

解釈は主観的であるがゆえに
時に辛く考えたり 苦しくなる見方をします
自分の思考のクセを知ることは 自分を育て直すのに重要です
自分で持ち続けている思考のクセであれば
自分自身がそれを修正することは可能なのです

回復に不可欠な要素とは
偏りのないニュートラルな目と心です
物事に対する偏りのない思考です

事実にそって ニュートラルに出来事そのものを受け入れることです
そのためには自分がどんな思考のクセがあるのかを知らなければなりません
それを知ると思考の悪循環を食い止めることが出来るのです