アドバイスとは | きららの心理

きららの心理

アダルトチルドレン専門カウンセラー
心の在り方について綴っています

カウンセリングでは アドバイスをしないというのが基本的な姿勢と言われています

実はアドバイスはいくらでも出来ます

私はカウンセリングで アドバイスをしないと決めているわけではありません
いくつかの提案をすることはあります

カウンセリングに関わらず 誰かにアドバイスをする時 または求められた時にアドバイスする側は 
「アドバイス通りにするかしないかは相手の問題だ」 と考えることです

アドバイスする側は 相手の気持ちを考えてこうしたらとかこう思ったらとか言いますね

相手の気持ちを想像してあげることは出来ても 本人の感情をどうにかすることは出来ません
その通りにしないと言って憤慨するのは ただの押し付けになります

そんな時 たいがいの場合
「せっかくアドバイスしてあげたのに」 と思うかも知れません

アドバイスする側の視点であって ひとつの意見に過ぎません
相手がそのようにするかしないか どのように考えるかは 相手の問題です

アドバイスを受けた側は ひとつの意見として聞くことです
それがすべてではないし 正しいわけでもないのです

最後にどうするかを決めるのは あくまでも自分自身です

問題に対してアドバイスを求めて その通りにしてもうまくいくかいかないかは誰にもわからないことです

アドバイス通りにしても上手くいかなかった時
「あの人の言った通りにしたのに・・・」 と思うかも知れません

ですが そこには ただ うまくいかなかったという事実があるだけです

アドバイスをした人の責任でも自分の責任でもないのです

誰かのせいでこうなったというのは 問題を解決出来ない考え方です

アドバイスとはとかく正論になるものです
正論とは 正しいとされる理屈であり 皆が支持する意見でもあります

ですが 人は正論では動かないのです

正しいことは 健全な人であれば知っています

そして 誰もが自分が正しいと思っていることをしています
でも 正しいことだけが出来る人はいません

人は失敗する生きものです
間違っていると思っていても 感情がどうしようもなくなる時があります

正しさだけの人は いつも必要以上に厳しく 批判的になるものです
正しさだけにこだわってしまうと 自分も人も苦しくさせるものです

アドバイスとは 正しいのではなく ひとつの意見です

どうするかは 自分で決めます
そして その結果に責任を持つことです