傷ついたことのない人は きっといないと思います
どんなことで 傷つくかは それぞれの物事の受け取り方が影響します
ですが 傷つきやすい心を持っている人というのは
思考や受け取り方以外に 持って生まれた気質が要因となることがあるのではないかと思います
突然ですが
「HSP」というのをご存知でしょうか
これは 「ハイ センシティブ パーソン」 の略で 日本語の訳としては
「敏感な人」と訳されています
センシティブは 繊細 感受性が強い 感じやすい という意味もあります
さて 最近 読んでいる本
エレイン・N・アーロン著
些細なことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ
HSPのことについて長く研究している アメリカのエレイン・N・アーロン博士が書いています
敏感な人というのは どのような人であるのか
神経症のような症状がみられるとか そういった病的なものではなく
持って生まれた気質であると 言っています
訳者のまえがきにも触れている言葉ですが
敏感肌という体質がありますが それは 持って生まれたものです
後天的になることもありますが 体質的に 初めからそうである場合が多いものです
敏感な人というのは このように持って生まれた神経の細かさや感じ方が敏感であるということです
つまり 生まれつき 傷つきやすい心を持っているのです
そして アダルトチルドレンが なぜ 同じ環境でも なる人とならない人がいるのかを考えた時
この「HSP」 という気質を持っているからではないかと本を読んでいて思ったのです
敏感であるがために 傷つきやすい心を持っているということです
ざっくばらんな特徴として
l 他人の気分に左右される
l 豊かな想像力を持ち空想に陥りやすい
l すぐにびっくりする
l ミスをしたり 物忘れをしたりしないよういつも気を付ける
l デリケートな香りや味 音 音楽などを好む
l 一度にたくさんのことを頼まれるのが苦手
などがあります
HSPは子供の頃からすでに このような特徴を持っています
それは 赤ちゃんの時からの 夜泣きが多い ひきつけを良く起こす 食が細いなどの特徴が現われるようです
実は 私はこの特徴がほとんど当てはまります
赤ちゃんの時の夜泣きや食が細いというのは 母から幾度か聞いたことがあります
そして 他人の気分に左右されることに苦しみ
こどものころから 一人で空想にふけることが良くありました
それだけで判断できるものではないとしても 本を読み進めていくうちに
これは アダルトチルドレンの 特徴と重なる部分が多くあることに気づかされます
アダルトチルドレンは 成育歴や家庭環境が大きく影響しますが HSPにとっては特に影響が大きいと言えます
それは 誰もが皆 機能不全家族の中で アダルトチルドレンになるわけではないからです
もちろん 何らかの影響を受け それが大人になり 人間関係や社会との接触において 問題がまったくないということはないとしても アダルトチルドレンのように 苦しむことが少ない人も確かにいるのです
それは 自分なりに問題に対して対処が出来たり 克服出来たりということがあった場合があるからかも知れませんが 対処出来るということは アダルトチルドレンのように苦しまないということなのです
また HSPの敏感という気質でもないということだと思います
敏感ということは 鈍感の反対であり
それはどういうことかというと 外的なことに反応しやすいということです
敏感であるがゆえに 人よりも強く反応してしまうということです
他人や外的に対して 強く反応するために そうでない人よりも 傷つきやすいのです
なので 外的な影響を受けやすく 他人の気分に左右されるということになるわけです
となると ストレスを感じることも多々あり そこから うつや神経症になる可能性もあります
持って生まれた気質であれば それを変えるという考え方ではなく
その敏感さとうまく付き合う方法を見つけることで ストレスを軽減することは可能です
この本の中には その方法論も書かれています
これは アダルトチルドレンの自覚があり その特徴を持っているとしても
それを変えるのではなく 自分を知って その自分と上手く付き合う対処法を見つけることと同じだと思います
今までも お伝えしてきたように
まずは 自分を知る
必要以上に苦しまないためには
どんな自分であっても 受け入れて 肯定することで
初めて 自分と上手く付き合う方法を見つけることが出来ます
カウンセリングとは自分自身の心を見つめる作業です
自分を知ると今まで見ていた世界が変わります
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