NY金⑫
1277.3ドル△6.8ドル


NY金は反発。

欧州時間帯にかけて買いが先行したが、非鉄やパラジウムの急伸が支援材料となって、打診買いが膨らみ、1280ドル台に水準を切り上げていた。

ただ、ADP雇用統計で、雇用者数が23万5000人が示されると、米利上げ観測を警戒した売りを浴びて、高値から10ドル近くも急落してしまった。

その後発表される米ISM製造業景況感指数に対する懸念もあった。
ただ、そのISM製造業景況感指数は予想を下回る弱い内容だったこともあり、また1280ドル台まで一時、買い直された。

ただ、ドル高進行を嫌気して、1270ドル台半ばに値を消し、米FOMC声明を迎えることに。声明発表後、ドル安が一時先行したが、ドル高がまた再燃したこともあり、NY金は1270ドル台半ばで推移することに。

12月の米利上げ観測に変わりない状況でもあり、1280ドルに対する警戒は再燃したとみる。

NY原油⑫
54.30ドル▼0.08ドル


NY原油は反落。

前日発表された米APIの在庫統計で、原油・石油製品の在庫が揃って大幅に減少したこともあり、米EIAの在庫統計に対する期待も高まりをみせた。

米国の原油輸出拡大と、米国向けの原油と石油製品の輸入が縮小したことによる在庫の大幅減少とみられ、合計して1590万バレルの大幅減少だった。

さて、米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比243.5万バレル減、ガソリン在庫は同402.0万バレル減、中間留分在庫は同32.0万バレル減で、いずれも前日の米APIが発表したよりも大きく下回る結果に。

期待先行で急伸し、WTIは55ドル台に急伸していたが、失望売りや利食い売りが膨らみ、その後、54ドル割れを演じる場面まで値を消した。

ガソリン需要は向上したことで、NYガソリンはプラス圏を維持したものの、石油需要全体でみると後退。

また、米国の原油生産はさらに増加していることも嫌気され、原油の値崩れを助長したとみられている。

by ジョージ地球
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